がん光免疫療法
HEMIN含有IR780リポソーム

hemin-ir780

5つの作用を組み合わせた次世代
HEMIN含有IR780リポソーム

HEMIN含有IR780リポソームは、光感受性物質であるIR780にHEMIN(ヘミン)を組み合わせた薬剤です。薬剤を脂質の小さなカプセルであるリポソームに包み、がん細胞へ届ける技術を取り入れています。

薬剤の集まりやすさと複数の作用を生かし、がん細胞を攻撃、破壊します。

POINT5つの作用
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HEMIN含有
IR780リポソーム
HEMIN-containing IR780 Liposome

  • PDT(光線力学的療法)
  • PTT(光温熱療法)
  • SDT(音響力学的療法)
  • CDT(化学動力学療法)
  • 免疫活性化

光・熱・超音波など、5つの作用に着目

HEMIN含有IR780リポソームで目指す5つの作用。PDT、PTT、SDT、CDT、免疫活性化の概念図。

本治療では、PDT・PTT・SDT・CDTに、免疫反応への働きかけを加えた5つの作用を生かすことを目指しています。

5つの作用と、それぞれの役割

  • PDT(光線力学的療法)

    光による反応で活性酸素を生み出す

    薬剤に光を当てて活性酸素を発生させ、がん細胞にダメージを与えます。

  • PTT(光温熱療法)

    薬剤が生み出す熱で働きかける

    薬剤が吸収した光のエネルギーを熱に変え、その熱によってがん細胞に働きかけます。

  • SDT(音響力学的療法)

    超音波で薬剤の反応を補う

    超音波を用いて薬剤の反応を促し、光だけでは届きにくい部位のがん細胞へ攻撃をします。

  • CDT(化学動力学療法)

    化学反応を利用した作用を加える

    体内の化学反応を利用して活性酸素を生み出す仕組みに着目し、光・熱・超音波とは異なる反応経路からもがん細胞に働きかけます。

  • 免疫活性化

    がん細胞への作用を免疫反応につなげる

    壊れたがん細胞から放出される「がん抗原」は、免疫細胞ががんを認識する目印になります。免疫細胞が同じ目印を持つがん細胞を探すことで、光を照射していない離れた転移巣にも働きかけます。

がん細胞のエネルギー産生を担うミトコンドリアに着目

IR780には、がん細胞のミトコンドリアに集まりやすい性質があります。

この特徴と、HEMINを組み合わせることで加わる反応を生かし、がん細胞の増殖や生存を支える働きにダメージを与えます。

HEMIN含有IR780リポソームを使った治療についてAbout treatment

診察では、がんの位置や広がり、これまでの治療歴、全身の状態を確認し、治療が適しているかを判断します。現在受けている治療との組み合わせについても、個別に検討します。

  • 治療概要

    治療内容、期待できる効果、副作用・リスク、費用をご説明し、ご同意いただいたうえで治療を開始します。治療は入院ではなく、通院で行います。

  • 治療方法

    1日目にHEMIN含有IR780リポソームを点滴し、翌日に患部へ光と超音波を照射します。
    基本的には、点滴5回・照射5回、合計10回の通院で1クールとしています。治療の日程や回数は、患者様の状態に応じて調整します。

  • 所要時間

    1回の来院につき1~2時間が目安です。治療内容や当日の状態によって異なります。

  • 治療費用

    初診(インフォームド・コンセント):16,500円(税込)
    HEMIN含有IR780リポソーム・1クール:2,970,000円(税込)
    1クールには点滴5回・照射5回を含み、標準併用する超音波の追加料金はかかりません。
    治療薬剤費、血液検査費、医師の診察料、治療に伴う付随処置、穿刺手技料、エコー検査料を含みます。

    本治療は自由診療です。公的医療保険は適用されません。

  • 副作用

    薬剤の投与や点滴、照射に伴い、次のような副作用や合併症が起こることがあります。
    ・照射部位の赤み、腫れ、痛み、やけど
    ・治療後の悪寒、震え
    ・日光の影響を受けやすくなる光線過敏
    ・点滴に伴う内出血や神経損傷
    ・薬剤によるアレルギー反応、アナフィラキシーショックなどの重い反応

    症状の種類や程度には個人差があります。治療前に体調やアレルギー歴を確認し、治療中も状態を確認しながら進めます。

  • 治療後の注意

    治療後は、医師が指示する期間、直射日光を長時間浴びることを避けてください。外出時は帽子や長袖などを使用し、日差しから皮膚を守ってください。
    治療後に気になる症状や体調の変化があった場合は、クリニックへご連絡ください。