”新しい未来をともに”最先端のがん治療を追求するがん治療専門クリニック ”新しい未来をともに”最先端のがん治療を追求するがん治療専門クリニック

肺がんlung-cancer

肺がんは、日本人において死亡数の多いがんの一つです。国立がん研究センターの統計では、肺がんは男女合計のがん死亡数で上位に位置しており、現在でも多くの人の命に関わる病気となっています。

一方で、肺がんは「発見が難しいがん」としても知られています。咳が続いていたり、以前より痰が増えていたり、少し動いただけで息切れしやすくなったりすることがあります。また、「なんとなく疲れやすい」と感じていても、年齢や体力低下のせいだと思い込み、そのまま様子を見てしまう人も少なくありません。こうした変化があっても、多くの人は、風邪が長引いているだけだろう、あるいは喫煙の影響かもしれないと考えます。また、年齢による体力低下だと思い込み、病院受診を後回しにしてしまうケースもあります。

実際、肺がんは初期には症状が乏しいことがあります。特に肺の奥に発生するタイプでは、かなり進行するまで自覚症状が見られないケースもあります。そのため、症状をきっかけに進行した状態で見つかることも少なくありません。ただし、現在の肺がん診療は以前とは大きく変化しています。

かつては「肺がん=抗がん剤治療」というイメージが強くありましたが、現在の肺がん診療では、肺がんの種類だけでなく、遺伝子変異の有無や転移の状態、さらに呼吸機能や全身状態まで含めて総合的に評価した上で治療方針が決まります。そのため、同じ「肺がん」という診断名でも、患者によって選択される治療は大きく異なります。

分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場によって、進行肺がんでも一部では長期に病状コントロールできる症例も報告されています。しかし、ここで誤解しやすいのは「新しい薬がある=誰でも同じように効果が出る」という考え方です。肺がんでは、同じ「肺がん」という診断名でも、病気の性質が大きく異なります。その違いによって使える薬も、期待できる効果も、副作用も変わります。

この記事では、肺がんという病気の基本知識だけではなく、なぜ見逃されやすいのか、進行によって症状がどう変化するのか、なぜ患者ごとに治療法が変わるのかまで含めて解説します。さらに、実際の診療で患者がどのような点を確認しながら治療を考えていく必要があるのかという「判断支援」の視点からも詳しく整理していきます。

出典:国立がん研究センター 最新がん統計

  • 肺がんは日本人において死亡数の多いがん
  • 肺がんは初期段階では無症状なケースも少なくない
  • 同じ「肺がん」という診断名でも、病気の性質が大きく異なる

肺がんとは何か

肺がんは、肺の細胞が遺伝子異常を起こし、異常に増殖することで発生するがんです。肺は、呼吸によって酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を排出する役割を担っています。しかし肺がんが進行すると、正常な肺組織が破壊され、呼吸機能そのものに影響を及ぼすようになります。ただし、「肺がん」という言葉だけでは、実際の病態を十分に理解することはできません。肺がんは大きく、非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分かれます。

非小細胞肺がんは肺がん全体の約80〜85%を占め、その中には腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなどがあります。特に腺がんは肺の末梢に発生しやすく、かなり進行するまで症状が出ないことがあります。一方、小細胞肺がんは増殖速度が速く、比較的早い段階でリンパ節や脳、骨、肝臓などへ転移しやすい特徴があります。

つまり肺がんには「肺にできたがん」という共通点はあっても、進行速度や転移のしやすさが大きく異なるだけでなく、治療への反応性や予後にも大きな差があります。

また「症状が軽いから軽症だろう」という考え方は危険です。なぜなら、肺には痛みを感じる神経が少ないため、かなり病気が進行するまで自覚症状が出ないこともあり、特に肺の奥にできた腺がんではかなり大きくなるまで咳すら出ない場合があります。そのため肺がんでは「症状が出ていないから安心」と考えるより、「症状が出にくい病気でもある」と理解しておくことが、早期発見につながります。

肺がんの原因とリスク

肺がん最大のリスク因子として知られているのが喫煙です。国立がん研究センターは、肺がん死亡の多くに喫煙が関与していると説明しています。タバコの煙には多数の発がん物質が含まれており、それらが長期間にわたって肺細胞のDNAを傷つけることで、発がんリスクが高まると考えられています。

ただし近年は「喫煙者だけの病気」という理解では不十分です。実際には、非喫煙者でも肺がんを発症するケースが見られます。女性の肺腺がんでは、喫煙歴がない患者も少なくありません。ここで関係してくるのが「ドライバー遺伝子変異」です。

ドライバー遺伝子変異

肺がんではEGFRやALKなどの遺伝子異常が関与していることがあり、EGFR変異は日本人の肺腺がんで比較的高頻度に見られることが知られています。肺がんは「タバコだけで起こる病気」ではなく、「遺伝子異常によって発症するタイプもある病気」として理解しておく必要があります。

受動喫煙・アスベスト・加齢等その他のリスク

さらに受動喫煙やPM2.5、大気汚染、アスベスト、慢性肺疾患などもリスク因子として知られています。また、加齢も重要です。肺がんは細胞DNAの損傷が長年蓄積することで発症しやすくなるため、高齢になるほどリスクが高まります。

たとえば、咳が長期間続いていたり、肺炎を繰り返していたりする場合には注意が必要です。また、血痰が出る、以前より息切れしやすくなる、健康診断で異常を指摘されているにもかかわらず再検査を受けていない、といった状況も、精密検査を考えるきっかけになります。

肺がんの主な症状と見逃されやすさ

肺がんが見つかりにくい最大の理由は「肺がん特有」と言える症状が少ないことです。「いつもの咳だと思っていた」、「風邪が長引いているだけだと思っていた」という形で受診が遅れるケースは少なくありません。喫煙歴がある人では、慢性的な咳に慣れてしまっているため、変化そのものに気づきにくいことがあります。

さらに肺がんでは、症状の強さと進行度が一致しないことがあります。肺の末梢にできる腺がんでは、かなり大きくなるまで症状が出ない場合があります。一方、気管支近くにできる腫瘍では、比較的小さい段階でも咳や血痰が出ることがあります。肺がんは「どこにできるか」によって症状の出方が変わるのです。

進行状況と症状の変化

肺がんは病気が進行すると症状も変化していきます。最初は軽い咳程度だったものが、腫瘍の増大によって血痰や息切れ、胸痛へつながることがあります。さらに転移が起こると、骨痛や麻痺、けいれん、強い倦怠感など、肺以外の症状が前面に出る場合もあります。

そのため、咳が長期間続いていたり、肺炎を繰り返していたり、血痰が見られる場合には注意が必要です。また、以前より息切れしやすくなったと感じる場合も、単なる加齢や風邪だけで説明できないことがあります。こうした変化が続く場合には、「もう少し様子を見る」という判断よりも、胸部CTを含めた精密検査を早めに検討する方が現実的です。

肺がんの検査と診断

肺がんの診断では、まず画像検査が重要になります。健康診断では胸部X線検査が行われますが、小さな病変や肺の奥にある病変は見つけにくいことがあります。肺の末梢にできる腺がんでは、症状が乏しいまま進行することがあり、X線だけでははっきり見えない場合もあります。そのため、肺がんが疑われる場合には胸部CT検査が行われます。

胸部CT検査

CTでは、腫瘍の位置や大きさだけでなく、リンパ節転移や胸水、転移の可能性まで詳しく確認できます。ただし、画像だけでは「肺がんかどうか」は確定できません。実際に確定診断を行うには、組織を採取して病理診断を行う必要があります。そのため、気管支鏡検査やCTガイド下生検、胸水検査などが行われます。

遺伝子検査

さらに現在の肺がん診療で非常に重要となるのが、遺伝子検査です。これは単なる研究目的ではなく、肺がんでは遺伝子異常によって使える薬が大きく変わるからです。たとえばEGFR変異陽性ならEGFR阻害薬、ALK融合遺伝子陽性ならALK阻害薬が検討されます。

実際の診療では、単に「肺がん」と診断するだけでは十分ではありません。どのタイプの肺がんなのかを分類し、遺伝子変異の有無やPD-L1発現の状態まで確認した上で、初めて治療方針が決定されます。

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん」

肺がんのステージ分類と進行度の考え方

肺がんのステージは、腫瘍そのものの大きさだけで決まるわけではありません。周囲組織へどこまで広がっているか、リンパ節転移があるか、さらに遠隔転移が存在するかまで含めて総合的に評価されます。

単純に「腫瘍が大きいほど危険」というわけではなく、比較的小さな病変でも、すでにリンパ節や脳、骨へ転移していることがあります。小細胞肺がんは増殖速度が速く、診断時点で遠隔転移が見つかるケースも少なくありません。そのため肺がんでは、「大きさ」だけではなく「どこまで広がっているか」が治療方針を大きく左右します。

ステージ別の治療方針

ステージ1は、がんが肺内に比較的限局している状態です。この段階では手術や放射線治療によって根治を目指せる可能性があります。

ステージ2〜3になると、リンパ節転移や周囲組織への浸潤が問題になります。この段階では、手術単独では再発リスクを十分に抑えられないことがあり、術後薬物療法や放射線治療を組み合わせるケースが増えてきます。

ステージ4では、脳、骨、肝臓、副腎などへの遠隔転移が認められます。誤解しやすいのは「ステージ4=何もできない」というイメージです。近年では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬によって、進行肺がんでも長期間病状をコントロールできるケースがあります。EGFR変異陽性肺がんなどでは、薬物療法によって腫瘍が大きく縮小し、仕事や日常生活を継続できる患者もいます。

そのため肺がんではステージ分類だけで将来を決めつけることはできません。どのタイプの肺がんなのか、遺伝子異常が存在するのか、治療が効きやすいタイプなのかによって経過は変わります。また、患者自身の呼吸機能がどの程度保たれているかによっても、選択できる治療は変わってきます。

進行度と治療目的の変化

ステージ分類は単に病気の重症度を示すだけではありません。どの治療が選択肢になるのか、根治を目指せる段階なのか、それとも再発予防治療が必要になるのかを判断する基準になります。また、進行度によっては「完全切除」を目標にするのではなく、「病状をコントロールしながら生活を維持する」方向へ治療目的が変わることもあります。

そのため、肺がんの診断時には「何期か」だけを見るのではなく、なぜそのステージなのか、どこまで広がっているのか、治療目標が何になるのかまで確認することが、今後の治療を理解するうえで重要になります。

肺がん治療の全体像

肺がん治療では、がんの種類やステージだけではなく、遺伝子異常の有無、患者の呼吸機能、年齢、全身状態まで含めて総合的に評価した上で治療方針が決まります。そのため、同じ肺がんでも、患者ごとに選択される治療内容は大きく異なります。

たとえば早期肺がんでは、手術や放射線治療によって根治を目指せる場合があります。しかしリンパ節転移や遠隔転移がある場合には、薬物療法が治療の中心になることがあります。

さらに現在の肺がん治療では「どの薬を使うか」が以前よりはるかに複雑になっています。以前は細胞障害性抗がん剤が中心でしたが、現在の肺がん診療では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、従来型の化学療法、さらに放射線治療まで含めて組み合わせながら治療戦略を考えていきます。ここで大きく関係するのが「遺伝子検査」です。

遺伝子検査の重要性

EGFR変異やALK融合遺伝子などが見つかった場合、対応する分子標的薬が使える可能性があります。これらの薬は、従来の抗がん剤とは異なり、がん細胞の特定の異常を狙って作用します。そのため、患者によっては高い効果が期待できることがあります。

一方で、遺伝子異常がない場合や、免疫療法が適している場合には、免疫チェックポイント阻害薬が検討されます。これは、がん細胞によって抑えられていた免疫反応を回復させ、体自身の免疫でがんを攻撃しやすくする治療です。

ただし「新しい治療だから副作用は少ないだろう」と単純に捉えてはいけません。実際には、分子標的薬にも免疫療法にも、それぞれ特有の副作用があります。さらに、どれだけ効果が期待できる治療であっても、患者の呼吸機能や体力、合併症の有無、年齢などによっては強い治療が難しい場合があります。

肺がん治療では「最も強い治療」を選ぶのではなく「病状を抑えながら、どこまで生活を維持できるか」まで考えることが重要です。

手術治療

手術は、肺がんが肺内に限局しており、切除によって根治を目指せる場合に検討されます。主にステージ1〜一部のステージ3で適応とされています。肺がんの手術では「がんを取れるか」だけではなく、「術後に呼吸機能を維持できるか」が非常に重要になります。肺は呼吸を担う臓器であるため、肺の一部を切除すると、術後に息切れしやすくなることがあります。

特に、高齢者や喫煙歴が長い人、慢性閉塞性肺疾患(COPD)がある人では、もともとの肺機能が低下している場合があります。そのため手術前には肺活量や呼吸機能、さらに心機能まで詳しく評価した上で、安全に手術を行えるかどうかを確認します。

また、肺がん手術にはいくつか種類があります。小さな病変では部分切除で済む場合もありますが、再発リスクを考慮して肺葉切除が行われることもあります。さらにリンパ節転移の可能性がある場合には、周囲リンパ節も一緒に切除します。

しかし、手術後の検査によって画像上は取り切れたように見えても、目に見えない微小転移が残っていることがあります。そのため、再発リスクが高い場合には手術後に薬物療法が追加されるケースがあります。肺がんの手術は「切除して終わり」ではなく、「再発リスクをどう下げるか」まで含めて考える必要があります。

放射線治療

肺がんでは、放射線治療が重要な役割を担う場面があります。放射線治療というと「手術ができない場合の代替治療」というイメージを持つ人もいますが、実際にはそれだけではありません。肺がんにおける放射線治療は、単に腫瘍へ放射線を当てるだけではありません。病変の根治を目指す目的で使われる場合もあれば、再発リスクを下げたり、痛みや神経症状などを和らげたりする目的で行われることもあります。

たとえば早期肺がんでも、高齢や呼吸機能低下などによって手術が難しい場合があります。そのようなケースでは、定位放射線治療(SBRT)が検討されることがあります。これは、限られた病変に対して高精度で放射線を集中させる治療です。従来の放射線治療より正常組織への影響を抑えやすく、身体への負担を軽減しながら治療を行える可能性があります。

一方、局所進行肺がんで放射線治療を行う場合には、単純に腫瘍を小さくするだけではありません。病変の広がりを抑えながら再発リスクを下げ、さらに呼吸苦や痛みなどの症状悪化を防ぐ目的も含まれています。

さらに、放射線治療は転移症状の緩和にも使われます。肺がんでは骨転移による痛みや、脳転移による神経症状が問題になることがあります。そうした場合、放射線治療によって症状を軽減できることがあります。

放射線治療の副作用

「放射線治療は局所治療だから身体への負担が少ない」というイメージを持つ方も多いですが、実際には放射線を当てる部位によって副作用は変わります。肺周囲へ照射した場合には、放射線肺炎が問題になることがあります。これは照射後しばらくしてから咳や発熱、息切れなどが出現する状態です。

また、食道周囲へ放射線が当たると、飲み込み時の痛みが出ることがあります。特に肺がん患者では、もともとの肺機能が低下している場合があります。そのため、軽度の炎症でも呼吸状態へ影響することがあります。

放射線治療では「がんへどこまで効果を出せるか」だけでなく、「正常肺への影響をどこまで抑えられるか」も重要になります。

薬物療法(抗がん剤・分子標的薬・免疫療法)

肺がん治療において、薬物療法は非常に重要な位置を占めています。進行肺がんでは、薬物療法が治療の中心になるケースも少なくありません。ただし、現在の肺がん治療では「抗がん剤」という言葉だけで一括りにすると実態が見えにくくなります。

現在の肺がん薬物療法は、大きく分けると、従来型の細胞障害性抗がん剤、特定の遺伝子異常を狙う分子標的薬、そして免疫機能を活性化する免疫チェックポイント阻害薬に分類されます。

細胞障害性抗がん剤は、増殖の速い細胞を攻撃することで腫瘍を抑えます。ただし、正常細胞にも影響するため、副作用が問題になりやすい治療でもあります。一方、分子標的薬は、がん細胞に存在する特定の遺伝子異常を狙って作用します。

EGFR変異陽性肺がんではEGFR阻害薬、ALK融合遺伝子陽性肺がんではALK阻害薬などが使われます。これらは、条件が合えば高い治療効果が期待できることがあります。実際、腫瘍縮小によって呼吸状態が改善し、仕事や日常生活を継続できる患者もいます。

薬物療法の副作用

分子標的薬では、皮膚障害や下痢、肝機能障害などが問題になることがあります。また、肺がん患者において注意が必要な副作用として、薬剤性肺障害が重症化するケースもあるため、咳や息切れの変化を軽視できません。

また、免疫チェックポイント阻害薬は、免疫機能を回復させることで、体自身ががん細胞を攻撃しやすくする治療です。現在ではPD-L1発現などを参考に適応が検討されます。ただし免疫チェックポイント阻害薬では、免疫が過剰に活性化することで、肺炎や大腸炎、甲状腺障害、肝炎などが起こることがあります。これは通常の副作用というより、免疫反応が正常組織まで攻撃してしまう状態に近いものです。

患者が肺がんの薬物療法を受ける際には「どの薬が効くか」だけでなく、どの副作用が起こりうるか、呼吸状態へどう影響するか、生活を維持できるか、まで含めて確認しておく必要があります。

副作用と生活への影響

肺がん治療では「がんを抑えられるか」だけではなく、「生活をどこまで維持できるか」が非常に重要になります。実際に、副作用によって日常生活が大きく変わることがあります。

たとえば細胞障害性抗がん剤では、吐き気や食欲低下、倦怠感が問題になります。食事量が落ちると体重が減少し、筋力低下につながります。肺がん患者では、呼吸そのものに体力を使うため、筋力低下が進むと息切れも悪化しやすくなります。

また、強い倦怠感が続くと、仕事へ行くことが難しくなったり、家事の負担が大きくなったりすることがあります。外出そのものを避けるようになる患者もおり、結果として生活範囲が大きく狭くなってしまうことがあります。さらに呼吸機能が低下すると少し歩いただけでも息切れするようになったり、階段の上り下りが強い負担になったりすることがあります。会話を続けるだけでも疲労感が強くなる患者もいます。

注意しておきたいのが「どこまで我慢するべきか」という判断です。実際には多くの患者が「治療だから仕方ない」、「我慢しないといけない」と考えてしまいます。しかし現在は支持療法も進歩しており、吐き気止めによる症状緩和だけでなく、疼痛コントロールや栄養管理、呼吸リハビリなどを組み合わせながら生活への影響を軽減する取り組みが行われています。

副作用が強い場合には、薬剤量を調整したり、治療間隔を変更したりすることも可能です。現在の生活への影響が大きい場合には、別の薬剤へ切り替える選択肢が検討されることもあります。肺がん治療では「限界まで耐える」のではなく、「治療を続けながら生活を維持する」という視点が重要です。

ステージ別の予後

肺がんの予後は、どのタイプの肺がんなのか、遺伝子異常が存在するのか、病気がどこまで広がっているのかによって方針が変わります。また、患者自身の呼吸機能や全身状態によっても、選択できる治療や予後の見通しは大きく異なります。

国立がん研究センターの院内がん登録生存率集計によると、肺がん全体の5年相対生存率はおよそ34〜35%前後と報告されています。ただし、この数字だけを見ると、実際の病状との差を見誤る可能性があります。なぜなら、肺がんではステージによって生存率が大きく異なるからです。

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「院内がん登録生存率集計」

非小細胞肺がんの統計データ

たとえば非小細胞肺がんでは、国立がん研究センターの院内がん登録データにおいて、5年生存率はおおよそ以下のような傾向が示されています。ステージ1では約80〜90%前後、ステージ2では約50〜60%前後、ステージ3では約20〜35%前後、ステージ4では10%未満〜十数%程度まで低下します。この差が生まれる理由は、単純に「がんが大きくなるから」だけではありません。

ステージⅠ期

ステージ1では、病変が肺内に比較的限局しているため、手術や定位放射線治療によって根治を目指せる可能性があります。特に小型病変を完全切除できた場合には、長期間再発なく経過する患者も少なくありません。

ステージⅡ期

ステージ2〜3になると、リンパ節転移や周囲組織への浸潤が問題になります。この段階では、画像上は取り切れたように見えても、目に見えない微小転移が残っている可能性があります。そのため、再発予防を目的として術後薬物療法や放射線治療が追加されることがあります。

ステージⅢ期

ステージ3では、「切除できるかどうか」が大きな分岐点になります。局所進行肺がんでは、手術だけでなく化学放射線療法や免疫療法を組み合わせるケースもあり、治療そのものが長期戦になることがあります。

ステージⅣ期

ステージ4では、脳、骨、肝臓、副腎などへの遠隔転移が認められます。従来は「ステージ4=短期間で急速に悪化する」というイメージが非常に強くありましたが、近年は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の進歩によって状況が変わりつつあります。

たとえばEGFR変異陽性肺がんでは、EGFR阻害薬によって長期間病状をコントロールできるケースがあります。ALK融合遺伝子陽性肺がんでも、ALK阻害薬によって長期生存が期待できる患者がいます。近年では、進行肺がんであっても数年以上にわたり外来通院を続けながら、仕事や日常生活を維持している患者も珍しくありません。

もちろん、すべての患者が同じ経過をたどるわけではありません。肺がんでは、薬剤耐性が出現することがありますし、副作用によって十分な治療を継続できない場合もあります。また、同じステージ4でも、転移部位や転移数によって病状は大きく変わります。

転移部位による症状の違い

たとえば脳転移がある場合には、けいれんや麻痺など神経症状が問題になることがありますし、骨転移では痛みによって生活機能そのものが低下することがあります。さらに、肺がん患者ではCOPDや間質性肺炎などを合併しているケースも少なくありません。その場合、がんそのものだけではなく、呼吸機能低下が予後へ大きく影響することがあります。

データはあくまでも参考情報と考える

読者が数字を見る際に意識しておきたいのは、「平均値だけで自分の将来を決めつけない」という点です。どのタイプの肺がんなのか、遺伝子異常があるのか、どの治療が使えるのか、薬剤に反応しやすいのか、全身状態がどの程度保たれているのか、によって経過は大きく変わります。生存率統計は「未来を断定する数字」ではなく、「病状を理解するための参考情報」として受け止めることが大切です。

標準治療の限界と課題

現在の肺がん治療は大きく進歩しています。近年は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬に加え、高精度放射線治療も進歩しており、「肺がん治療は以前より改善している」という情報を目にする機会も増えています。しかし一方で、すべての患者が同じように治療効果を得られるわけではありません。

たとえば分子標的薬は、対応する遺伝子異常がなければ効果を期待しにくい治療です。また、最初はよく効いていても、時間とともに薬剤耐性が出現することがあります。免疫療法でも、すべての患者に高い効果が出るわけではありません。

さらに肺がんでは、がんそのものだけではなく、呼吸機能低下や低栄養、体力低下、感染症なども治療継続を難しくする要因になります。特に高齢患者では「理論上は強い治療が可能でも、身体が耐えられない」という問題が現実的に起こります。さらに肺がん患者では、COPDや間質性肺炎、心疾患などを合併していることも少なくありません。そのため、治療そのものが既存の呼吸障害や全身状態へ影響するリスクがあります。

つまり肺がん治療では「がんだけを見る」のではなく、「患者全体を見る」必要があります。もっとも患者側が苦しくなりやすいのは、「もっと強い治療をすれば改善するのでは」という思いです。しかし実際には、治療強度を上げることで生活の質が大きく低下してしまうことがあります。また、副作用によって入院回数が増えたり、呼吸状態そのものが悪化したりするケースもあります。肺がん治療は「最大限の結果」だけを追うのではなく、「何を優先したいのか」を整理することも重要になります。

肺がんの治療選択の考え方

実際の治療選択では、年齢や呼吸機能だけでなく、遺伝子異常の有無、仕事状況、家族環境、そして患者自身が生活の中で何を優先したいのかまで含めて考えておきましょう。

患者によって、何を優先したいかは大きく異なります。できる限り根治を目指したいと考える人もいれば、仕事を続けることを重視する人もいます。また、副作用をできるだけ抑えたい人や、通院回数そのものを減らしたいと考える人もいます。そのため、肺がん治療では「医学的に可能な治療」と「本人が続けられる治療」を分けて考える必要があります。

治療選択を考える際には、期待できる効果だけを見るのでは十分ではありません。副作用がどの程度起こりうるのか、生活への影響がどれほどあるのか、さらに通院負担や治療期間まで含めて総合的に考えます。進行肺がんでは「病気を完全になくす」ことだけではなく、「病状を抑えながら生活を維持する」ことが現実的な目標になる場合もありえます。

セカンドオピニオンの重要性

近年はセカンドオピニオンを利用する患者も増えています。これは「主治医を信用していない」という意味ではありません。セカンドオピニオンは、治療選択肢を整理したり、別の専門家の視点を確認したりするために利用されます。その結果として、患者自身が納得した上で治療を受けやすくなるという側面が重要なのです。

肺がんは、治療の進歩が非常に速い分野であり、そのため、新しい薬剤が使用可能かどうかや、治験対象になる可能性があるかどうかも随時確認しておくと選択肢が広がります。遺伝子異常に対応した治療が存在するかによって、治療方針が大きく変わることさえもあります。

肺がんでは「どの治療を受けるか」だけではなく、「自分は何を優先したいのか」を整理することが、治療方針を考えるうえでの重要な指針となるのです。

まとめと今後の行動

肺がんは、初期症状が乏しいため発見が遅れやすく、進行してから見つかることも少なくありません。また現在は、治療法そのものが非常に複雑化しており、患者ごとに治療戦略が大きく変わる病気になっています。一方で現在は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、高精度放射線治療などの進歩によって、以前よりも治療選択肢が広がってきました。

実際の肺がん診療では、どのタイプの肺がんなのか、遺伝子異常が存在するのか、病気がどこまで広がっているのかによって治療方針が変わります。また、患者自身の呼吸機能がどの程度残っているかによっても、選択できる治療や予後の見通しは変わってきます。

そして、肺がんでは「どれだけ長く生きるか」だけでなく、「どのように生活を維持するか」も重要なファクターとなります。症状を我慢し続けたり、健康診断で異常を指摘されても再検査を受けなかったり、一人だけで判断してしまったりすると、結果として治療開始が遅れることもあります。早い段階で呼吸器内科や専門医へ相談することが、結果的に治療選択肢を広げることへとつながります。

最後に、すでに診断を受けている場合でも、現在の治療が本当に自分に合っているのかを整理しておきましょう。他に選択肢がないのか、生活とのバランスをどう考えるべきかを含めて治療方針を折に触れて見直す習慣が身に着くと、新たな道が見つかるきっかけとなるでしょう。

肺扁平上皮癌(はいへんぺいじょうひがん / lung squamous cell carcinoma)は、非小細胞肺がんに分類される代表的な組織型のひとつで、肺腺がんに次いで頻度が高く、非小細胞肺がん全体の約25〜30%を占めるとされています。喫煙との関連が特に強く、喫煙歴のある男性に多い疾患です。

肺の中心部(気管支付近)に発生しやすいため、初期から咳や血痰がみられることがあるほか、進行すると胸痛、息切れ、体重減少などが出現します。本ページでは、肺扁平上皮癌の特徴や原因、症状、診断(画像検査・病理検査・免疫染色)、そして治療の選択肢についてわかりやすく解説します。

治療を検討されている方やご家族が、いまの状況に合う選択肢を整理し、納得のいく方針を考えるための一助となれば幸いです。

  • 非小細胞肺がんの中で2番目に多い組織型で、喫煙との関連が強い
  • 気管支鏡検査や画像検査で腫瘤を確認し、病理検査、免疫染色で確定
  • PD-L1阻害薬などが有効なケースが多く、治療選択の鍵となる

肺扁平上皮癌とは

出典:肺がんの種類と分類|4つのタイプとその特徴|オンコロ

肺扁平上皮癌は、肺にできる悪性腫瘍(肺がん)のうち、非小細胞肺がんに分類される代表的な組織型の一つです。肺原発悪性腫瘍全体の約30%程度を占め、一般的な肺腺がんと並んで比較的頻度の高い肺がんです。特に喫煙歴のある女性に多い疾患です。

肺扁平上皮癌は、肺の気管支の中心部(肺門部)に発生することが多く、比較的ゆっくり進行する傾向がありますが、進行すると周囲組織への浸潤や転移を来すことがあります。腺がんに比べると遠隔転移はやや遅いとされる一方、局所での増大や気道閉塞による症状が問題となることがあります。

初期には無症状のことが多いですが、病変が大きくなるにつれて、咳、血痰、胸痛、呼吸困難、発熱、体重減少、全身倦怠感などが出現します。特に気道に近い場所にできるため、血痰や咳が比較的早い段階からみられることがあります。がん検診などで早期に切除できる段階で見つかれば根治を目指せる一方、進行例では治療が難しくなることがあります。

肺扁平上皮癌の原因

肺扁平上皮癌は、他の肺がんと同様に、主に喫煙(タバコ)が強く関与しているとされています。長期間の喫煙により、肺の通り道の細胞が繰り返し刺激され弱っていくことで、がん化が進むと考えられています。

また、このがんでは、細胞の増殖や分化に関わる遺伝子の異常が関係しています。例えば、TP53遺伝子やPI3K経路の異常などが報告されています。また頻度は低いですが、KRAS遺伝子異常、EGFR遺伝子異常が見られる場合もあります。

そのため、日本の専門学会(日本肺癌学会)が発行する診療ガイドラインでも、肺扁平上皮がんでは遺伝子異常の頻度や種類を踏まえた検査・治療選択が推奨されています。

肺扁平上皮がんの診断

肺扁平上皮癌は、病院にて画像検査、病理検査、免疫染色などを組み合わせて診断します。

まず胸部X線(レントゲン検査)や胸部CTで肺腫瘤の有無や大きさ、周囲組織への浸潤を確認します。必要に応じてPET-CTや頭部MRIなどを行い、リンパ節転移や遠隔転移の有無を評価して病期(ステージ)を決定します。

肺扁平上皮癌を確定するためには、がんの組織を採取して詳しく調べる「病理検査」が重要です。具体的には、気管支鏡検査で組織を採取することが多く、中心部に発生しやすい特徴から比較的検体が得られやすい場合もあります。

さらに、「免疫染色」により、扁平上皮由来であることを確認し、他の肺がんや転移性腫瘍との鑑別を行います。

また、進行例ではPD-L1発現の評価などを行い、免疫療法の適応を検討します。

肺扁平上皮癌の一般的な治療法

肺扁平上皮癌の治療は、がんの進み具合(ステージ)や体の状態、遺伝子の変化・特徴などをもとに医師と相談して決めます。

基本的には一般的な肺がん(非小細胞肺がん)と同じような治療が行われますが、治療の中心は手術、化学療法、免疫療法、放射線療法となります。

早期の場合(まだ広がっていない場合)

がんを取りきれる状態であれば、手術が最も重要な治療です。肺の一部を切除し、周囲のリンパ節もあわせて取り除きます。

特に肺扁平上皮がんは肺の中心部(気管支付近)に発生することが多いため、腫瘍の位置や広がりによっては、肺の一部または片側すべてを切除する手術が必要になることもあります。 

進行している場合・再発した場合

手術が難しい場合は、従来の抗がん剤(プラチナ製剤+タキサン系など)や分子標的薬による治療が基本となりますが、腫瘍が縮小する割合は約20〜30%程度にとどまり、予後(治療を始めてから亡くなるまでの期間)は約6〜9か月前後と報告されています。

そのため、発見されてからできるだけ早く治療を開始することが重要です。なお、肺扁平上皮がんでは、免疫療法が有効なケースが多いとされています。

放射線治療について

放射線治療は、がんの広がりを抑えたり、症状を和らげたりする目的で放射線を照射する治療です。

肺扁平上皮がんは気管支周囲の中心部に発生することが多いため、放射線による周囲臓器(気管、食道、大血管)への影響も考慮しなければなりません。なお、化学放射線療法といって、化学療法と放射線治療を同時に実施する場合もあります。

肺扁平上皮がんにおける保険診療の限界

肺扁平上皮がんに対する保険診療では、手術、化学療法、免疫療法、放射線療法などが行われます。

しかし、進行例や再発例においては、これらの標準治療のみでは十分な効果が得られにくい場合があるのが現状です。

実施できる化学療法の限界

肺扁平上皮がんでは、プラチナ製剤を中心とした標準的な抗がん剤治療が確立されていますが、進行すると、腫瘍が十分に縮小しにくかったり、長い目でみると病勢が抑えられない場合も多くみられます。

化学療法に伴う「きつい」副作用

肺扁平上皮がんに対する薬物療法では、プラチナ製剤やエトポシドといった従来の薬物や、免疫療法(PD-1/PD-L1阻害薬)が使用されます。使用するレジメン(薬物の組み合わせ)によって、食欲不振、吐き気、倦怠感、骨髄抑制、しびれ、皮疹などの副作用が起こりえます。

さらに、免疫療法では免疫関連有害事象に注意が必要です。治療効果と副作用のバランスを慎重に見ながら進める必要があります。一般的な肺癌治療と同様、患者さんの体力や併存症によっては、十分な治療強度を保てない上に、日常生活が苦しくなる場合があるため、治療効果だけでなく、生活の質とのバランスを十分に考慮しながら治療を進めていくことが重要です。

当グループでは、このPD-L1に対して外側からの無力化と内側からのmRNA分解を同時に行う「ハイブリッド免疫療法」も提供しています。

保険診療ではカバーしきれない再発・進行のリスク

肺扁平上皮がんは完全切除した場合でも、術後5年以内の再発率が約30〜60%程度と報告されています。

肺扁平上皮がんは肺の中心部に発生することが多いため、肺内での再発や気道周囲への進展が問題となることも少なくありません。そのため、定期的な画像検査(CTなど)などが必要です。

肺扁平上皮がんで重要な新しい治療の考え方

肺扁平上皮がんでは、現時点で重要なのは、「遺伝子異常の有無を調べること」と「免疫療法の適応を評価すること」です。

特にTP53遺伝子やPI3K経路の異常は比較的高頻度とされ、標的治療の候補となりえます。

また、肺扁平上皮がんではPD-L1高発現例が比較的多いことが報告されており、免疫チェックポイント阻害薬が有効となる可能性があります。ただし、すべての症例で有効とは限らず、遺伝子異常、全身状態、腫瘍量などを総合して判断する必要があります。

肺肉腫様癌で重要な新しい治療の考え方

近年、肺扁平上皮がんでは、発症や進行に関わる分子レベルの異常に着目した核酸医薬が注目され、研究・臨床応用が進んでいます。

その中でも特に当院では、根本的な原因に直接作用することが期待される「アプタマー」「RNA干渉を利用した核酸医薬(siRNA など)」「miR-34a mimic」といった核酸医薬を、新たな治療の選択肢として提供しています。

アプタマー核酸医薬は、がんに特有に発現している異常なタンパク質に結合することで、その働きを抑えてがん細胞の増殖を抑制したり死滅させたりする次世代の治療薬です。

miR-34a mimic 核酸医薬は、がんになって失われた体に本来備わる「がんを抑える力」を取り戻す新しい治療薬であり、がんの成長や増殖を止め、自然ながん細胞の死滅を促します。

以上のような遺伝子レベルでの最新の治療薬をがん中央クリニックグループのクリニックでは実施できます。

欧米では、がんの部位ではなくどのような遺伝子やタンパク質異常があるか、ということに注目して治療法を決定する研究や臨床試験が行われています。日本では一部の遺伝子レベルの治療が保険でも行われていますが、国際的には遺伝子レベルの治療において遅れを取っています。

がん中央クリニックグループのクリニックではいち早く遺伝子レベルの異常に焦点をあてた診察・治療を導入しています。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)による治療を推奨する患者様

「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」は肺扁平上皮がんのほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせてがん遺伝子治療をご検討ください。

治療方法がない、標準治療では治療困難な患者様へ

肺扁平上皮がんでは、病状や体力、副作用などの理由で、保険診療の標準治療だけでは選択肢が限られることがあります。そうした場合でも、がんに関わる分子レベルの異常に着目する核酸医薬は、標準治療とは異なるアプローチで治療を提供することが可能です。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は目立った副作用が現れにくく、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でも、治療の提案が可能です。

さらに、まだ治療ができる体力があるにもかかわらず選択肢がなくなり、緩和を勧められている方にとっても、新たな治療の選択肢として検討いただけます。

がん中央クリニックグループでは、核酸医薬を含め、様々な治療を組み合わせながら患者様の状態や疾患に応じて、患者様一人ひとりに合わせたテーラーメイドの核酸医薬による治療を提案、提供しています。

保険診療(標準治療)との併用で相乗効果が期待

「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」は、肺扁平上皮がんへの化学療法などの薬物療法や放射線療法と併用でき、治療効果として相乗効果が期待できます。

なぜなら、化学療法は産生された肺扁平上皮がんの細胞やたんぱく質に作用しますが、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、がん細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、肺扁平上皮がんの細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

そのため、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、抗がん剤治療などの薬物治療や放射線療法といった標準治療を行っている患者様におすすめできる治療法です。肺扁平上皮がんの症例では、手術前や手術後も抗がん剤治療を行う場合がありますが、そのような患者様にもおすすめできます。

がんは放置していると大きくなっていくため、肺扁平上皮がんでは様々な治療法を組み合わせてがんを小さくすることが重要です。標準治療に加えて核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用することで、異なる治療手段から肺扁平上皮がんの縮小を目指すことができます。

肺扁平上皮がん完治を目指すためには様々な治療法を組み合わせて治療を行うことが重要です。

再発を抑制、防止するため。手術前後のすべての患者様

肺扁平上皮がんが発見され手術を行った場合、5年以内に約30~60%の患者様が再発すると報告されています。

保険診療ではこの高確率での再発予防目的に、術前化学療法や術後補助化学療法という抗がん剤治療が勧められるケースがあります。しかし、肺扁平上皮がんには抗がん剤の効果が比較的乏しい上に、抗がん剤治療には副作用もあるため、体力があまり無い高齢の患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

したがって、肺扁平上皮がん手術前後のあらゆる患者様は核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用し、再発する可能性を少しでも低くすることが重要と言えます。

治療継続可能な副作用

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。遺伝子治療の副作用としては、一時的な微熱、頭痛、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱鎮痛剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

「体力面や仕事面で副作用の不安がある」「標準治療を続けながら副作用をできるかぎり抑えたい」といった方でも受けていただける治療となっております。

肺扁平上皮がんの完治を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

肺扁平上皮がんは完治(治癒)を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

肺扁平上皮がんの発症要因の1つとして遺伝子異常があるため、保険診療と核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を組み合わせることがおすすめです。

保険診療ではカバーできない場合には、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を行うことで腫瘍縮小効果や再発抑制効果などが期待できます。

がん中央クリニックグループのクリニックではこのような「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案いたします。肺扁平上皮がんの患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。

肺肉腫様癌(pulmonary sarcomatoid carcinoma/PSC)は、非小細胞肺がんの中でもまれな組織型のひとつで、肺原発悪性腫瘍全体の約0.3〜3%程度とされています。一般的な肺腺がんや扁平上皮がんと比べて悪性度が高く、進行が早い傾向があり、高齢の男性に多い疾患です。初期には無症状のことも少なくありませんが、咳、血痰、胸痛、息切れ、体重減少などをきっかけに見つかる場合があります。

本ページでは、肺肉腫様癌の特徴や原因、症状、診断(画像検査・病理検査・遺伝子検査)、そして治療の選択肢についてわかりやすく解説します。治療を検討されている方やご家族が、いまの状況に合う選択肢を整理し、納得のいく方針を考えるための一助となれば幸いです。

  • 肺がんの中でもまれで悪性度が高いタイプ(全体の約0.3〜3%)
  • 画像検査で腫瘤を確認し、病理検査や遺伝子検査で確定する
  • 遺伝子の異常の有無が治療方針の決定に大きく関わる

肺肉腫様癌(はいにくしゅようがん)とは

肺肉腫様癌のCT画像。右肺上葉に空洞を伴う大きな腫瘤(かたまり)が認められる。肺肉腫様癌ではこのように大きな腫瘍として発見されることが多い。
出典:Aichouni N, Kora C, Chbihi FZ, et al. Report of Two Pulmonary Sarcomatoïd Carcinoma Cases With Highlights on the Computed Tomography Features. Cureus. 2021;13(8):e16935.(CC BY 4.0)

肺肉腫様癌(pulmonary sarcomatoid carcinoma/PSC)は、肺にできる悪性腫瘍(肺がん)のうち、まれで悪性度が高い組織型のがんです。肺原発悪性腫瘍全体の約0.3〜3%程度とされ、一般的な肺腺がんや扁平上皮がんと比べて頻度は高くありませんが、高齢の男性に多い疾患です。

肺肉腫様癌は、一般的な肺癌と比較して進行が早く、再発や遠隔転移を来しやすい種類のがんとされ、予後不良なことが多い腫瘍です。特に診断時点で肺に限局せず進行している例も少なくなく、脳、骨、副腎、肺、肝臓などへの転移が問題となることがあります。

初期には無症状のこともありますが、病変が大きくなるにつれて、咳、血痰、胸痛、息切れ、発熱、体重減少、全身倦怠感などが出現します。腫瘍が胸壁や気道などの臓器に進展すると、疼痛や胸水貯留などによる呼吸器症状が目立つようになります。早期に切除できる段階で見つかれば根治を目指せる一方、進行例では治療が難しくなることがあります。

肺肉腫様癌の原因

肺肉腫様癌は、どのようにして発生するのか、まだ完全には解明されていません。ただし、ほかの肺がんと同じように、喫煙(タバコ)との関係があると考えられています。

また、このがんは、広がりやすさ(浸潤や転移のしやすさ)に関わる遺伝子(ゲノム)の異常が関係している可能性も指摘されています。

最近の研究では、「MET(メット)遺伝子」という部分に異常があるタイプが一定数見つかっており、この異常は治療の選択に関わる重要なポイントとして注目されています。さらに、30~40%の肺肉腫様癌がん患者さんに「KRAS遺伝子」異常が認められるという報告もあります。

そのため、日本肺癌学会が発行する肺癌診療ガイドラインでも、肺肉腫様癌を含む非小細胞肺がんに対して遺伝子異常の有無を調べる検査(ドライバー遺伝子検査)が推奨されており、肺肉腫様癌でもこうした遺伝子検査を行うことが重要と考えられています。

肺肉腫様癌の診断

肺肉腫様癌は、病院にて画像検査、病理検査、免疫染色、遺伝子検査を組み合わせて診断します。

まず胸部X線(レントゲン検査)や胸部CTで肺腫瘤の有無や大きさ、周囲組織への浸潤を確認します。必要に応じてPET-CTや頭部MRIなどを行い、リンパ節転移や遠隔転移の有無を評価して病期(ステージ)を決定します。

肺肉腫様癌を確定するためには、がんの組織を採取して詳しく調べる「病理検査」が重要です。 具体的には、気管支鏡検査やCTで位置を確認しながら組織を採る検査、または手術で取り出した組織を用いて診断します。

ただし、肺肉腫様癌は一般的な肺がんとは見た目(細胞の形)が異なるため、診断が難しいことがあります。そのため、「免疫染色」という特別な検査を行い、 がんの性質や種類(どのタイプの細胞からできているか)を詳しく調べます。これによって、似た病気(中皮腫や肉腫など)との見分け(鑑別)を行います。

さらに、がんが進行している場合や再発した場合には、治療を選ぶために遺伝子やタンパク質の特徴を調べる検査が重要になります。例えば「PD-L1」というタンパク質の量や、遺伝子の異常の有無を調べることで、どの薬が効きやすいかを判断する材料になります。

特に「MET遺伝子の異常(MET exon14 skipping変異)」があるかどうかは、治療方針に大きく関わる重要なポイントです。

肺肉腫様癌の一般的な治療法

肺肉腫様癌の治療は、がんの進み具合(ステージ)や体の状態、遺伝子の変化・特徴などをもとに決められます。

基本的には一般的な肺がん(非小細胞肺がん)と同じような治療が行われますが、肺肉腫様癌は抗がん剤や放射線が効きにくいことがあるため、治療方法の選び方がとても重要です。

 早期の場合(まだ広がっていない場合)

がんを取りきれる状態であれば、手術が最も重要な治療です。

肺の一部を切除し、周囲のリンパ節もあわせて取り除きます。 早い段階で完全に切除できれば、長く生きられる可能性(長期生存)も期待できます。

 進行している場合・再発した場合

手術が難しい場合は、薬による治療(薬物療法)が中心になります。

従来の抗がん剤は効果が限られることもありますが、 最近では免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)が効果を示すケースもあります。また、がんに特定の遺伝子の異常がある場合には、その異常を狙った分子標的治療(ピンポイントの治療)が使えることもあります。

放射線治療について

放射線治療は、がんの広がりを抑えたり、症状を和らげたりする目的で放射線を照射する治療です。

がんがある範囲に照射しますが、一般的な肺がんほど効果が高くない場合もあるとされています。

肺肉腫様癌における保険診療の限界

肺肉腫様癌に対する保険診療では、手術、化学療法、免疫療法、放射線療法などが行われます。

しかし、肺肉腫様癌はまれながんであり、一般的な肺癌に比べて標準治療のみでは十分な効果が得られにくい場合があります。

実施できる化学療法の限界

肺肉腫様癌では、従来の細胞障害性抗がん剤に対する反応性が低いことが報告されており、進行例では十分な腫瘍縮小が得られないことがあります。そのため、標準的な化学療法だけでは病勢コントロールが難しいケースも少なくありません。

化学療法に伴う「きつい」副作用

肺肉腫様癌に対する薬物療法では、使用するレジメンに応じて、食欲不振、吐き気、倦怠感、骨髄抑制、しびれ、皮疹、肺障害などの副作用が起こりえます。特に年齢が高い患者さんには影響が現れやすいです。

さらに、免疫療法では免疫関連有害事象に注意が必要です。

治療効果と副作用のバランスを慎重に見ながら進める必要があります。一般的な肺癌治療と同様、患者さんの体力や併存症によっては、十分な治療強度を保てない上に、日常生活が苦しくなる場合があります。

保険診療ではカバーしきれない再発・進行のリスク

肺肉腫様癌は、切除後であっても再発率が高く、手術を実施しても、約50%の患者さんは手術後5年以内に再発などで命を落としてしまいます。また進行例では局所再発や遠隔転移を来しやすい腫瘍です。そのため、治療後も定期的な画像評価と慎重な経過観察が欠かせません。

肺肉腫様癌で重要な最新治療の考え方

肺肉腫様癌では、現時点で最も重要なのは、「遺伝子異常の有無を調べること」と「免疫療法の適応を評価すること」です。特にMET exon14 skipping変異やKRAS遺伝子変異は肉腫様癌で比較的高頻度とされ、標的治療の候補となりえます。

また、肺肉腫様癌ではPD-L1高発現例が比較的多いことが報告されており、免疫チェックポイント阻害薬が有効となる可能性があります。ただし、すべての症例で有効とは限らず、遺伝子異常、全身状態、腫瘍量などを総合して判断する必要があります。

当院では、このPD-L1に対して外側からの無力化と内側からのmRNA分解を同時に行う「ハイブリッド免疫療法」も提供しています。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)というがん治療の新しい選択肢

近年、がん治療全般において、分子レベルの異常に着目した核酸医薬の研究が進んでいます。

その中でも特に当院では、根本的な原因に直接作用することが期待される「アプタマー」「RNA干渉を利用した核酸医薬(siRNA など)」「miR-34a mimic」といった核酸医薬を、新たな治療の選択肢として提供しています。

アプタマー核酸医薬は、がんに特有に発現している異常なタンパク質に結合することで、その働きを抑えてがん細胞の増殖を抑制したり死滅させたりする次世代の治療薬です。

miR-34a mimic 核酸医薬は、がんになって失われた体に本来備わる「がんを抑える力」を取り戻す新しい治療薬であり、がんの成長や増殖を止め、自然ながん細胞の死滅を促します。

以上のような遺伝子レベルでの最新の治療薬をがん中央クリニックグループのクリニックでは提供しています。

欧米では、がんの部位ではなくどのような遺伝子やタンパク質異常があるか、ということに注目して治療法を決定する研究や臨床試験が行われています。

日本では一部の遺伝子レベルの治療が保険でも行われていますが、国際的には遺伝子レベルの治療において遅れを取っています。がん中央クリニックグループのクリニックではいち早く遺伝子レベルの異常に焦点をあてた診察・治療を導入しています。

「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」治療をオススメする患者様

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は肺肉腫様癌のほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせて核酸医薬による治療をご検討ください。

治療方法がない、標準治療では治療困難な患者様へ

肺肉腫様癌では、病状や体力、副作用などの理由で、保険診療の標準治療だけでは選択肢が限られることがあります。そうした場合でも、がんに関わる分子レベルの異常に着目する核酸医薬は、標準治療とは異なるアプローチで治療を提供することが可能です。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は目立った副作用が現れにくく、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でも、治療の提案が可能です。

さらに、まだ治療ができる体力があるにもかかわらず選択肢がなくなり、緩和を勧められている方にとっても、新たな治療の選択肢として検討いただけます。

がん中央クリニックグループでは、核酸医薬を含め、様々な治療を組み合わせながら患者様の状態や疾患に応じて、患者様一人ひとりに合わせたテーラーメイドの核酸医薬による治療を提案、提供しています。

保険診療(標準治療)との併用で相乗効果が期待

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、肺肉腫様癌への化学療法などの薬物療法や放射線療法と併用でき、治療効果として相乗効果が期待できます。

なぜなら、化学療法は産生された肺肉腫様癌の細胞やたんぱく質に作用しますが、「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」は、がん細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、肺肉腫様癌の細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

そのため、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、抗がん剤治療などの薬物治療や放射線療法といった標準治療を行っている患者様におすすめできる治療法です。肺肉腫様癌の症例では、手術前や手術後も抗がん剤治療を行う場合がありますが、そのような患者様にもおすすめできます。

がんは放置していると大きくなっていくため、肺肉腫様癌では様々な治療法を組み合わせてがんを小さくすることが重要です。標準治療に加えて核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用することで、異なる治療手段から肺肉腫様癌の縮小を目指せます。

肺肉腫様癌は肺がんの中でも悪性度が極めて高いと言われています。そのため、完治を目指すためには様々な治療法を組み合わせて治療を行うことが重要です。

再発を抑制、防止するため。手術前後のすべての患者様

肺肉腫様癌が発見され手術を行った場合、5年以内に約半数の患者様が再発などにより命を落とすと報告されています。

保険診療ではこの高確率での再発予防目的に、術前化学療法や術後補助化学療法という抗がん剤治療が勧められるケースがあります。しかし、肺肉腫様癌には抗がん剤の効果が比較的乏しい上に、抗がん剤治療には副作用もあるため、体力があまり無い高齢の患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

したがって、肺肉腫様癌手術前後のあらゆる患者様は「核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用し、再発する可能性を少しでも低くすることが重要と言えます。

治療継続可能な副作用

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。

核酸医薬の副作用としては、一時的な微熱、頭痛、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱鎮痛剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

「体力面や仕事面で副作用の不安がある」「標準治療を続けながら副作用をできるかぎり抑えたい」といった方でも受けていただける治療となっております。

肺肉腫様癌の完治を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

肺肉腫様癌は完治(治癒)を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

肺肉腫様癌の発症要因の1つとして遺伝子異常があるため、保険診療と「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」を組み合わせることがおすすめです。

保険診療ではカバーできない場合には、「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」を行うことで腫瘍縮小効果や再発抑制効果などが期待できます。

がん中央クリニックグループのクリニックではこのような「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案いたします。肺肉腫様癌の患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。

  • HER2低発現・超低発現のがん患者さまに、新たな治療の選択肢が広がる
  • トリプルネガティブというワードが無くなる可能性
  • 分子標的ワクチン療法の可能性が拡大

HER2は乳がんと胃がんでは有名ですが、非小細胞肺がん、大腸がんでも認可されました。

従来はHER2が陽性、陰性の2通りに分けていたのですが、エンハーツと呼ばれる抗HER2抗体が、陰性でも認可されたことでHER2に関する考え方が大きく変わり、従来は陰性、陽性の分け方だったのが、HER2低発現という分類が出現しました。

さらに1+未満の超低発現の乳がんでもアメリカのFDAで認可されたことを、第一三共株式会社2025年1月28 日にプレスリリースしたことが大きな話題となりました。

ENHERTU®(トラスツズマブ デルクステカン)の米国における化学療法未治療のHER2低発現またはHER2超低発現の乳がんに係る一部変更承認取得について
第一三共株式会社 ※リンク先のプレスリリースはPDF形式のため、ご利用の環境によってはダウンロードが必要となる場合があります。

HER2低発現という分類が出現

これによりトリプルネガティブというワードが無くなる可能性すら出て来ています。

アメリカのFDAではすべてのがん種でHER2抗体がFDA認可された

アメリカの治験では胆道がん、膀胱がん、子宮頸がん、子宮内膜がん(子宮体がん)、卵巣がん、膵臓がん、非小細胞肺がん、大腸がん、希少がんなどのがんで抗HER2抗体が高い効果が得られた結果、アメリカのFDAではがん種を問わずにすべてのがん種でHER2抗体がFDA認可されたことでどんながんでも分子標的ワクチン療法をやることががん治療を大きく変える治療と期待しています。

がん中央クリニックグループでは、HER2が発現しているがん細胞を免疫細胞が攻撃するように仕向ける分子標的ワクチン療法を提供しています。

分子標的ワクチン療法の詳細は下記リンクよりご覧いただけます。