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腹膜播種(ふくまくはしゅ)とは、がんが腹膜に広がることで起こる転移の一種です。

お腹の中にがん細胞が広がるため、進行すると様々な症状が現れ、治療や予後にも大きな影響を及ぼします。この記事では、腹膜播種の原因や初期症状、診断方法、そして完治の可能性についてわかりやすく解説します。

  • 早期発見が非常に難しいがんの一つ。
  • がん種に応じて様々な遺伝子が高確率で変異を起こしている。
  • 適切な治療をすることで完治が見込める。

腹膜播種とは

出典:腹膜播種とは|日本腹膜播種研究会

腹膜播種とは、元々のがん(原発巣)からがん細胞がお腹の中に脱落した後、腹膜と呼ばれるお腹を覆う膜に定着して増殖し、小さな腫瘍ができた状態です。原発巣としては、胃、大腸、膵臓、卵巣など全身の様々な臓器が報告されています。

腹膜播種の状態になっても初期には症状が現れにくいですが、進行すると腹部膨満(お腹が張る)、腹痛、食欲不振、吐き気などの症状が出現します。

腹膜播種が現れると、原発巣のがん種によっても予後や余命が異なります。例えば胃がんであれば約7ヶ月ですが、卵巣がんでは5年生存する患者様が約半数と報告されています。

参考:
胃癌腹膜播種に特化したアンチセンス核酸医薬開発|AMEDfind
院内がん登録生存率集計結果閲覧システム 卵巣がん(卵巣癌)|国立がん研究センター

腹膜播種の原因

腹膜播種が発生する原因は、もともとの癌が体のどこかにあることです。このような癌が発生する原因としては、がん種にもよりますが、大きな原因の1つとして「遺伝子変異」があげられます。

遺伝子とは、細胞を作るための情報がつまった部分ですが、この遺伝子が異常になると遺伝子変異が起こり、がんを発症すると報告されています。

腹膜播種を引き起こす胃がんや大腸がん、膵臓がん、卵巣がんで頻度が高い代表的な遺伝子変異としては、「KRAS」「TP53」などがあげられます。

これらの他にも、がん種に応じて様々な遺伝子が高確率で変異を起こしています。そのため。腹膜播種の患者様は、原発巣のがん種に応じた遺伝子変異に直接アプローチできる遺伝子治療がおすすめと言えるでしょう。

参考:
KRAS, TP53, CDKN2A, SMAD4, BRCA1, and BRCA2 Mutations in Pancreatic Cancer|MDPI
Comprehensive molecular characterization of gastric adenocarcinoma|nature
The consensus molecular subtypes of colorectal cancer|nature

腹膜播種の診断

腹膜播種は早期発見が非常に難しいがんの一つであり、診断には腫瘍マーカーを測定する血液検査や、お腹の中である腹腔内を観察する画像検査や腹腔鏡検査など複数の手法を組み合わせて行われます。

腹膜播種は微細な結節で見つけにくいことも多く、正確な診断には工夫と複数の検査の組み合わせが必要です。

血液検査では、腫瘍マーカーと呼ばれるそれぞれのがんで異常を認めやすいタンパク質などを測定します。画像検査では、造影CT検査・MRI検査・PET検査・超音波検査などを行います。また、腹腔内を直接観察する腹腔鏡検査や、腹水が貯留している場合は、腹水内に含まれるがん細胞を採取して顕微鏡検査を行う場合があります。

患者様の状態によって実施すべき検査が異なりますので、具体的には主治医の先生と相談して検査内容や種類を決定していくのがおすすめです。

腹膜播種の一般的な治療法

腹膜播種に対して実施される一般的な保険診療での治療としては、完治(根治)できる状態であれば、手術を行います。ただし、元々のがん種によって治療法が異なり、腹膜播種が少しでもあれば外科的な手術は適応がないとして化学療法などの薬物療法や放射線療法を行う施設もあります。

また、手術も患者様の体に負担をかけるため、ある程度体力があることが望まれます。
そのため、体力があまり無い患者様や、様々な病気をお持ちで手術が危険だと判断される患者様には手術の対象とならない場合があります。

さらに、手術で目に見える範囲の腹膜播種を切除できたとしても、目に見えない微小病変が残っていることで再発リスクが高い状態です。例えば、胃がんであれば腹膜播種が少量しか認めない場合でも約30~50%、大腸癌であればごくわずかな腹膜播種しか認めない患者様で約20~30%、卵巣がんでは約30~70%と報告されています。

このように、手術後も再発リスクが高いため、手術後に再発しないように抗がん剤治療が勧められるケースが多いです。ただし、抗がん剤治療にはつらい副作用もあるため、体力があまり無い患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

また、腹膜播種が発見されて手術を実施できない患者様には、抗がん剤治療などの化学療法や抗がん剤を直接腹腔内に注入する腹腔内化学療法を実施します。このような治療を組み合わせることで寛解を目指せることもあります。

以上のような点から、腹膜播種は難治性のがんの状態だということが分かります。

しかし最近では、腹膜播種を発生させている元々のがんに注目し、それらのがん発症の主な原因の1つである、遺伝子変異に直接効果を発揮する遺伝子治療が最新の治療法として注目されています。

参考:
Peritonectomy procedures|PubMed
A comprehensive treatment for peritoneal metastases from gastric cancer with curative intent|PubMed
A comprehensive overview of ovarian cancer stem cells: correlation with high recurrence rate, underlying mechanisms, and therapeutic opportunities|BMC

 

腹膜播種は寛解が期待できる状態

腹膜播種は寛解を見込める状態です。

腹膜播種が発見された時にはすでに元あるがんから転移を起こしている状態であるため、いわゆる進行がんの状態ではありますが、様々な化学療法や手術、放射線療法などを組み合わせることで治癒も十分に期待できます。

また、当院では腹膜播種に対しての最新治療である遺伝子治療を積極的に取り入れております。ぜひ一度お問い合わせください。

腹膜播種に対する保険診療の限界

腹膜播種に対する保険診療には、化学療法や手術、放射線療法などがあります。手術法の発達や化学療法・放射線療法の進歩といった医療界の発展により膵臓がんの治療法が発展してきましたが、保険診療では治療が困難な場合もあります。

実施できる化学療法の制限

保険診療では腹膜播種に対して使用できる抗がん剤の数に制限があります。

腹膜播種を発症させる元々のがん細胞のタイプに合わせて様々な抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを使い分けます。しかし、通常3~4種類程度しか有効な薬物療法はありません。

そのため、使用できる薬物を使い切った場合、もしくは体に合わない場合には、選択できる薬剤や治療はもう存在しないと医師から言われてしまいます。

また、1個の新しい抗がん剤などの薬物が開発されるまでには10~20年かかると言われているため、投与できる薬物療法には制限ができてしまいます。

保険診療ではカバーしきれない腹膜播種の再発

腹膜播種が発見され、手術によって病巣を切除した場合でも、がんの種類によっては再発率が30~70%に達することが報告されています。

そのため、手術単独では不十分であると考えられ、再発予防を目的として、術前化学療法および術後補助化学療法(いずれも抗がん剤治療)を組み合わせた治療戦略が推奨されることが一般的です。

しかしながら、抗がん剤治療にはさまざまな副作用が伴うため、高齢者や体力の低下した患者にとっては実施が困難となるケースもあります。さらに、腹膜播種の切除手術自体が大きな負担を伴うため、術後に著しく体力を消耗し、本来予定していた抗がん剤治療が継続できなくなることも少なくありません。

また、仮に術後補助化学療法が実施された場合であっても、腹膜播種は進行がんに分類されるため、再発リスクは依然として高い状態にあります。例えば胃がんでは、術後でも再発率が約50%にのぼるというデータも存在します。

このように、現在の国内保険診療の範囲内で提供できる治療では、腹膜播種に対する手術を行ったとしても、2人に1人が再発するという厳しい現実があるのです。

参考:
Risk Factors for Recurrence After Curative Conversion Surgery for Unresectable Gastric Cancer|ANTICANCER RESEARCH 35: 6183-6188 (2015)

化学療法の「きつい」副作用

腹膜播種に対する化学療法では、主に抗がん剤が使用されますが、その副作用は薬剤の種類や患者さんの体質によって大きく異なります。一般的にみられる副作用としては、吐き気、食欲不振、下痢、脱毛、手足のしびれ、倦怠感、発疹、貧血、高血圧などが挙げられます。これらの症状は個人差が大きく、軽度で済む方もいれば、日常生活に支障をきたすほど強く出る方もいます。

また、使用する薬剤によっては、まれに命に関わるような重篤な副作用や合併症が発生する可能性もあり、十分な注意が必要です。治療を開始した当初は問題なく受けられていたとしても、回を重ねるごとに副作用が蓄積し、継続が困難になる場合もあります。

さらに、化学療法の副作用が精神的な影響を及ぼすこともあります。頑張って治療を続けていても、副作用によって生活の質(QOL)が大きく低下し、気分の落ち込みや意欲の低下につながる患者さんも少なくありません。

最新の治療法である遺伝子治療がおすすめ

近年、腹膜播種を含む進行がんに対する新たな治療法として「遺伝子治療」が注目を集めています。

遺伝子治療とは、がんの発症に関与する遺伝子の異常(変異)に直接アプローチし、がん細胞を根本から治療することを目指す最先端の医療技術です。

従来の抗がん剤治療や手術とは異なり、がん細胞の「設計図」である遺伝子そのものを標的とする点が最大の特徴です。

海外では「がんの部位」ではなく「遺伝子異常」で治療を決定

特に欧米では、がんの種類(胃がん・大腸がん・膵がん・卵巣がんなど)ではなく、どのような遺伝子異常があるかを重視して治療法を選ぶという考え方が主流になりつつあります。

このような治療法は「がんゲノム医療」や「プレシジョン・メディシン(個別化医療)」と呼ばれ、さまざまな臨床試験が世界中で進行中です。腹膜播種の原因となる遺伝子異常に対しても、個別に効果的な治療薬や治療方法が検討されています。

日本の現状と今後の展望

日本でも近年、がん遺伝子パネル検査(がんゲノムプロファイリング)や、特定の遺伝子異常に対応する分子標的薬が一部保険適用化されるなど、少しずつ普及が進んでいます。

しかしながら、欧米に比べると臨床現場への導入は遅れているのが現状です。そのため、最先端の遺伝子治療を希望する患者さんの中には、保険外診療や自由診療を選択して専門クリニックでの治療を受けるケースも増えています。

がん中央クリニックグループでは、いち早く遺伝子異常に基づく個別化診療を導入し、腹膜播種を含むさまざまながんに対して柔軟な治療を提供しています。

なお、遺伝子治療には「がん抑制遺伝子」と「核酸医薬」の2種類があります。詳しくは下記をご参照ください。

がん中央クリニックグループのクリニックでは、患者様の状態に合わせて行う最新のがん遺伝子治療を提供できます。是非一度ご相談ください。

保険診療では「治療方法がない」方も治療可能

腹膜播種に対する遺伝子治療は保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であり、保険診療ではもう治療方法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループの病院では膵臓がんの患者様1人ひとりに合わせてテーラーメイドの遺伝子治療を提供します。

保険診療との相乗効果が期待

遺伝子治療は腹膜播種の化学療法などのあらゆる薬物療法と併用できるとともに、治療効果として相乗効果が期待できます。

なぜなら、化学療法は産生された膵臓がんの細胞やたんぱく質に作用しますが、遺伝子治療は細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、膵臓がんの細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

また、放射線療法もがん細胞の遺伝子に作用する治療法であり、遺伝子治療を併用すれば相乗効果が期待できます。遺伝子治療はすでに保険診療で化学療法を含む薬物療法や放射線治療を実施中の患者様にもおすすめできる治療法です。

治療継続可能な副作用

遺伝子治療には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。

遺伝子治療の副作用としては、一時的な微熱、血圧上昇、顔の紅潮、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

がん遺伝子治療をオススメする患者様

がん遺伝子治療は腹膜播種のほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせてがん遺伝子治療をご検討ください。

腹膜播種に対して薬物治療中や放射線療法中の患者様

がん遺伝子治療は、抗がん剤や放射線治療などの標準治療を受けている患者さんすべてにおすすめできる新しい治療法です。

がんは放っておくと進行してしまうため、さまざまな治療法を組み合わせて、がんをできるだけ小さくすることが重要です。標準治療に加えて遺伝子治療を併用することで、異なる仕組みでがんにアプローチでき、治療効果の向上が期待できます。

実際に、抗がん剤と遺伝子治療を組み合わせたことで、がんの縮小効果が高まったという研究結果もあります。

腹膜播種は特に悪性度が高く、治療が難しいがんのひとつです。完治を目指すには、一つの方法に頼らず、複数の治療を組み合わせた戦略が大切です。がん遺伝子治療は、その選択肢の一つとして、大きな可能性を持っています。

腹膜播種手術後のすべての患者様

腹膜播種に対して、術前化学療法や術後補助化学療法を組み合わせて手術を行った場合でも、がんの種類によっては再発率が約50%にのぼると報告されています。つまり、抗がん剤治療を受けたとしても2人に1人が再発するリスクがあるのが現状です。

さらに、抗がん剤には吐き気や倦怠感などの副作用があるため、体力の低い高齢者や副作用に不安を感じる方には治療の継続が難しい場合もあります。

このような背景を踏まえると、腹膜播種の手術を受けたすべての患者さんにとって、再発リスクを少しでも減らすために最新のがん遺伝子治療を取り入れることが非常に重要です。

遺伝子治療はがんの根本原因に働きかける治療法であり、従来の化学療法とは異なる角度から再発を防ぐ可能性が期待されています。

参考:
Risk Factors for Recurrence After Curative Conversion Surgery for Unresectable Gastric Cancer|ANTICANCER RESEARCH 35: 6183-6188 (2015)

保険治療では治療困難な患者様

腹膜播種に対するがん遺伝子治療は、保険診療ではなく自由診療(保険外診療)として提供されているため、保険診療では「治療の選択肢がない」と言われた患者さんでも受けることが可能です。

がん中央クリニックグループでは、患者さん一人ひとりの遺伝子異常や体調に応じた「テーラーメイドのがん遺伝子治療」を行っており、標準治療が難しい方にも対応しています。

この治療法の大きな特徴は、副作用がほとんど見られない点です。

そのため、通院が可能であれば、体力が落ちている方や高齢の方でも無理なく受けていただけます。実際に、「抗がん剤は難しい」と説明された患者さんが、当院でがん遺伝子治療を開始されているケースも多くあります。

また、通院が難しい方には、訪問診療による対応が可能な場合もあります。詳しいご相談や治療の可否については、下記の無料相談窓口までお気軽にお問い合わせください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。

腹膜播種の寛解を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

腹膜播種は、適切な治療を行うことで寛解を目指すことが可能な疾患です。そのためには、がんの進行状況や体調に応じた柔軟な治療戦略の選択が重要です。

中でも近年注目されているのが、がんの発生原因のひとつとされる「遺伝子異常」に着目した治療法です。腹膜播種に対しては、保険診療による化学療法や手術に加えて、がん遺伝子治療を組み合わせることで、腫瘍の縮小や再発リスクの軽減が期待されています。

また、保険診療だけでは対応が難しいケースでも、遺伝子治療を取り入れることで新たな治療の選択肢が広がる場合があります。

がん中央クリニックグループでは、遺伝子治療をはじめとした患者様一人ひとりの状態に合わせた自由診療プランをご提案しています。標準治療が難しいと感じている方や、他の医療機関で治療の選択肢が限られていると伝えられた方も、ぜひ一度ご相談ください。

腹膜播種の患者様が前向きに治療へ臨めるよう、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。どのようなご状況でも、まずはお気軽にお問い合わせください。

  • 手術で膵臓がんを切除したとしても、再発率は約80%
  • 再発する可能性を少しでも低くすることが重要
  • 適切な治療をすることで寛解が見込める

膵臓がん(すい臓がん)は「沈黙のがん」とも呼ばれ、症状が出にくいため見つかったときには進行していることが少なくありません。

ここでは、膵臓がんの特徴や初期症状、治療法、完治の可能性について、最新の情報を交えてお伝えします。

膵臓がんとは

膵臓がんとは消化酵素やホルモンを分泌する機能がある膵臓という臓器にできる悪性腫瘍(がん)のことです。膵臓がんは省略して膵がんとも呼ばれます。

膵臓がんの中でも様々なタイプがありますが、90%以上を占めるのが、「膵管がん(膵管腺がん)」です。本記事ではこの膵管がんについて解説します。

膵臓がんの症状

膵臓がんは、初期には症状が現れにくく、発見が遅れやすいがんとして有名です。また、血管を通じて肝臓など周囲の臓器や全身のリンパ節に転移しやすく、病院で発見時には手術ができないほど進行している場合も多いのも特徴です。

膵臓がんの主な症状としては、背中の痛み、腹痛、体重減少、黄疸(顔や皮膚が黄色くなる)、糖尿病の悪化、食事摂取量の低下などがあげられます。

膵臓がんはがん全体の中でも生存率が低いがんであり、発見されてから5年間生き続けられる確率(5年生存率)は、約12%と報告されています。そのため、可能な限り様々な治療を組み合わせることで治療効果をあげることが重要です。

膵臓がんの原因

膵臓がんが発生する原因として、「遺伝子変異」、「家族歴」、「喫煙、糖尿病、肥満、過度の飲酒、慢性膵炎などの生活習慣」などがあげられます。

遺伝子とは、細胞を作るための情報がつまった部分ですが、この遺伝子が異常になると遺伝子変異が起こり、膵臓がんを発症すると報告されています。

膵臓がんで頻度が高い遺伝子変異としては、「KRAS」「TP53」「SMAD4」などがあげられます。そのため、膵臓がんを治療するためには、これらの遺伝子変異に直接アプローチできる遺伝子治療がおすすめと言えるでしょう。

特に、「KRAS」や「TP53」、「p28」の変異率は膵臓がんの遺伝子変異の中で高く、それぞれ約90%、約70%、約70%と報告されています。

参考:
Cancers, Volume 9, Issue 5 (May 2017) – 14 articles|MDPI
Cancer Letters Volume 297, Issue 1, 1 November 2010, Pages 9-17|ScienceDirect

膵臓がんの診断

膵臓がんは早期発見が非常に難しいがんの一つであり、診断には血液検査や画像検査など複数の手法を組み合わせて行われます。

血液検査では、腫瘍マーカーと呼ばれる膵臓がんで異常を認めやすい、CA19-9、CEA、DUPAN-2、Span-1などを測定します。画像検査では、造影CT検査・MRI検査・PET検査・超音波検査などを行います。また、胃カメラ検査(胃内視鏡検査)と超音波検査を組み合わせたようなEUS-FNAという検査を行って、細胞を採取すれば膵臓がんと確定診断できます。

患者様の状態によって実施すべき検査が異なりますので、具体的には主治医の先生と相談して検査内容や種類を決定していくのがおすすめです。

膵臓がんの一般的な治療法

膵臓がんに対して実施される一般的な保険診療での治療としては、完治(根治)できる状態やステージであれば、手術を行います。ただし、膵臓がんに対する手術は非常に患者様の体に負担をかけるため、ある程度体力があることが望まれます。

そのため、体力があまり無い患者様や、様々な病気をお持ちで手術が危険だと判断される患者様には手術が推奨されない場合があります。

さらに、手術で膵臓がんを切除したとしても、再発率は約80%とも報告されています。

特に手術後6ヶ月以内に、半数の約40%の患者様が再発するリスクがあると言われています。そのため、手術後に再発しないように抗がん剤治療が勧められるケースが多いです。ただし、抗がん剤治療にはつらい副作用もあるため、体力があまり無い患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

また、膵臓がんが発見されてすぐに手術を実施できない患者様には、抗がん剤治療などの化学療法や放射線療法を実施します。化学療法や放射線療法を行うことで手術を可能にし、根治を目指せる場合もあります。

以上のように、膵臓がんは難治性のがんだということが分かります。

しかし最近では、膵臓がんを発生させている主な原因の1つである、遺伝子変異に直接効果を発揮する遺伝子治療が最新の治療法として注目されています。

参考:Risk factors for early recurrence in patients with pancreatic ductal adenocarcinoma who underwent curative resection|World Journal of Surgical Oncology

膵臓がんは完治(寛解)できる疾患

膵臓がんは完治を見込める疾患です。

膵臓がんが発見された時にはすでに転移を起こしている状態であるため、いわゆる進行がんの状態ではありますが、様々な化学療法や手術、放射線療法などを組み合わせることで治癒も十分に期待できます。

また、当院では膵臓がんに対しての最新治療である遺伝子治療を積極的に取り入れております。ぜひ一度お問い合わせください。

膵臓がんにおける保険診療の限界

膵臓がんに対する保険診療には、化学療法や手術、放射線療法などがあります。

手術法の発達や化学療法・放射線療法の進歩といった医療界の発展により膵臓がんの治療法が発展してきましたが、保険診療では治療が困難な場合もあります。

実施できる化学療法の制限

保険診療では膵臓がんで使用できる抗がん剤の数に制限があります。

膵臓がんではがん細胞のタイプに合わせて様々な抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを使い分けます。しかし、通常3~4種類程度しか有効な薬物療法はありません。

そのため、使用できる薬物を使い切った場合、もしくは体に合わない場合には、選択できる薬剤や治療はもう存在しないと医師から言われてしまいます。

また、1個の新しい抗がん剤などの薬物が開発されるまでには10~20年かかると言われています。

保険診療ではカバーしきれない膵臓がんの再発

膵臓がんが発見され手術を行った場合でも、再発率は約80%とも報告されています。特に、手術後6ヶ月以内に半数の約40%の患者様が再発すると言われています。

そのため、手術後の再発予防目的で術後補助化学療法という抗がん剤治療が勧められるケースが多いです。

しかし、抗がん剤治療はつらい副作用もあるため、体力があまり無い高齢の患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

膵臓がんの手術は体力がかなり低下してしまうような手術です。そのため、手術後に元気がなくなってしまい、非常に高い再発率があるのにも関わらず、抗がん剤治療を行えない患者様もいらっしゃいます。

さらに、術後補助化学療法を行っても、約65%の患者様は膵臓がんを再発するという報告もあります。つまり、国内の保険診療のみでは、膵臓がんの手術を行ったとしても3人に2人が再発してしまうのが現状です。

参考:Pancreatology Volume 24, Issue 6, September 2024, Pages 930-937|ScienceDirect

化学療法の「きつい」副作用

膵臓がんの化学療法では抗がん剤などを用いますが、その副作用は抗がん剤の種類や患者様により個人差があります。

抗がん剤などの一般的な副作用は、嘔気、食欲不振、下痢、手足のしびれ、倦怠感、発疹、貧血、高血圧、脱毛などです。また、使用する薬物療法の種類によっては、命に関わる合併症や副作用が起きるケースもあり、注意が必要です。

患者様の中には、最初は問題なくても副作用がきつく続けられないと感じる方もいらっしゃいます。また、頑張って化学療法を続けていても副作用のせいで日常生活が楽しく送れずに気分が落ち込む患者様もいらっしゃいます。

最新の治療法である遺伝子治療がおすすめ

膵臓がんの近年注目されている治療法として遺伝子治療があります。

遺伝子治療は、膵臓がん発症の原因である遺伝子異常に直接アプローチして、がん細胞そのものを根本的に治療する最新の治療法です。

特に欧米では、がんの部位ではなくどのような遺伝子異常があるか、ということに注目して治療法を決定する臨床試験が行われています。日本では一部の遺伝子治療を保険でも行われていますが、国際的には遺伝子治療の分野で遅れを取っています。がん中央クリニックグループのクリニックではいち早く遺伝子異常に焦点をあてた診察・治療を導入しています。

なお、遺伝子治療には「がん抑制遺伝子」と「核酸医薬」の2種類があります。詳しくは下記をご参照ください。

がん中央クリニックグループのクリニックでは、患者様の状態に合わせて行う最新のがん遺伝子治療を提供できます。是非一度ご相談ください。

保険診療では「治療方法がない」方も治療可能

膵臓がんに対する遺伝子治療は保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であり、保険診療ではもう治療方法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは膵臓がんの患者様1人ひとりに合わせてテーラーメイドの遺伝子治療を提供します。

保険診療との相乗効果が期待

遺伝子治療は膵臓がんへの化学療法などのあらゆる薬物療法と併用できるとともに、治療効果として相乗効果が期待できます。

なぜなら、化学療法は産生された膵臓がんの細胞やたんぱく質に作用しますが、遺伝子治療は細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、膵臓がんの細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

また、放射線療法もがん細胞の遺伝子に作用する治療法であり、遺伝子治療を併用すれば相乗効果が期待できます。遺伝子治療はすでに保険診療で化学療法を含む薬物療法や放射線治療を実施中の患者様にもおすすめできる治療法です。

治療継続可能な副作用

遺伝子治療には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。

遺伝子治療の副作用としては、一時的な微熱、血圧上昇、顔の紅潮、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

がん遺伝子治療をオススメする患者様

がん遺伝子治療は膵臓がんのほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせてがん遺伝子治療をご検討ください。

膵臓がんに対して薬物治療中や放射線療法中の患者様

がん遺伝子治療は、抗がん剤治療などの薬物治療や放射線療法中(標準治療)を行っているすべての患者様におすすめできる治療法です。

がんは放置していると大きくなっていくため、様々な治療法を用いてがんを小さくすることが重要です。つまり、保険治療の薬物治療や放射線療法だけで膵臓がんに立ち向かうのではなく、がん遺伝子治療を併用することで、異なる治療手段により膵臓がんの縮小がより見込めます。

実際、抗がん剤とがん遺伝子治療を併用することで、がんへの治療効果がより高まったという論文も発表されています。膵臓がんは数あるがんの中でも悪性度が極めて高いがんの1つです。そのため、完治を目指すためには様々な治療法を組み合わせて治療を行うことが重要です。

参考:Selective intra-arterial infusion of rAd-p53 with chemotherapy for advanced oral cancer: a randomized clinical trial

膵臓がん手術後のすべての患者様

膵臓がんが発見され手術を行った場合でも、再発率は約80%とも報告されています。

保険診療ではこの高確率での再発を抑制させるため、術後補助化学療法という抗がん剤治療が勧められるケースが多いです。しかし、抗がん剤治療には副作用もあるため、体力があまり無い高齢の患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

また、術後補助化学療法を実施したとしても約65%の患者様は再発するという報告もあります。つまり、再発率は15%程度しか抑えられないのです。

したがって、膵臓がん手術後のすべての患者様は、術後補助化学療法を行う場合も行わない倍も最新の遺伝子治療を実施し、再発する可能性を少しでも低くすることが重要と言えます。

保険治療では治療困難な患者様

膵臓がんに対するがん遺伝子治療は、保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であるため、保険診療で治療法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは患者様1人ひとりに合わせたテーラーメイドのがん遺伝子治療を提供しています。

また、がん遺伝子治療では目立った副作用が現れません。そのため、当グループのクリニックへ通院さえ可能であればどのような方でも治療可能です。

例えば、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でもがん中央クリニックの治療は可能です。通院が困難な方には訪問治療も可能な場合もあります。詳しくは一度下記の無料相談窓口へお問い合わせ、お電話ください。

膵臓がんの完治を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

膵臓がんは完治(寛解)を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

膵臓がんは主に遺伝子異常が原因で発症する疾患であり、保険診療と遺伝子治療を組み合わせたり、保険診療ではカバーできない場合には遺伝子治療を行うことで腫瘍縮小効果などが期待できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは遺伝子治療をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案いたします。膵臓がんの患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。

  • 原発不明がんは寛解を見込める疾患である
  • 原発不明がんの治療法は、がん治療の中でも特殊
  • 実施できる化学療法には制限がある

「がんが見つかったのに、どこから始まったのか分からない」――。

そんな状態で診断されるのが「原発不明がん」です。聞き慣れない名前かもしれませんが、実は毎年1万人ほどが発症しています。ここでは、原発不明がんの基本的な知識と、治療や寛解の可能性についてお伝えします。

原発不明がんとは

原発不明がん(Cancer of Unknown Primary [CUP])とは、その名前の通り、「体のどの部位からがんが発生したのかが分からないがん」のことです。

通常、がんは特定の臓器や組織から発生し、その後他の臓器やリンパ節、組織に転移することが多いです。

しかし、原発不明がんでは、体のどこかにがんの転移が発見されているのに、その元(原発巣)がどこにあるのか検査をしても確定できない状態になっています。日本国内では年間約1万人に発生していると報告されており、がん全体の中でも比較的珍しいがんです。

原発不明がんの症状

がんの転移先の状態によって様々な症状が現れます。

比較的よくみられる症状として、原因不明の体重減少、倦怠感、微熱、食欲不振、体の痛みなどがあります。ただし、初期症状としては何もなく、進行してから現れる場合が多いです。

そのため、病院を受診する時にはかなり病気が悪化していることもあります。

原発不明がんの原因

原発不明がんが発生する原因として、主に「遺伝子変異」があげられます。

遺伝子とは、細胞を作るための情報がつまった部位ですが、この遺伝子が異常になると遺伝子変異が起こり、原発不明がんを発症すると報告されています。

原発不明がんで頻度が高い遺伝子変異としては、「TP53」「KRAS」「PIK3CA」「ARID1A」などがあげられます。そのため、原発不明がんを治療するためには、これらの遺伝子変異に直接アプローチできる遺伝子治療がおすすめと言えるでしょう。

特に、「TP53」の変異率は原発不明がんの遺伝子変異の中で最も高く、約60%とも報告されています。

参考:Altered Signaling Pathways Revealed by Comprehensive Genomic Profiling in Patients With Unknown Primary Tumors|NLM

原発不明がんの診断

原発不明がんの診断方法は、まずは体中のどこにも元々のがんがないことを調べることが必要です。

つまり、全身をくまなく調べる検査を行います。具体的には、腫瘍マーカーなどの血液検査、CT検査・MRI検査・PET検査・超音波検査などの画像検査、転移したがんの組織の特徴を顕微鏡にて調べる病理検査、がんの遺伝子変異や特徴を調べるがんゲノムプロファイリング検査(遺伝子診断)などがあります。

患者様の状態によって実施すべき検査が異なりますので、具体的には主治医の先生と相談して検査内容や種類を決定していくのがおすすめです。

原発不明がんの一般的な治療法

原発不明がんの治療法は、がん治療の中でも特殊です。

一般的ながんであれば、大腸がんや乳がんなど、がんの種類によって治療方針がガイドラインにて決まっています。しかし、原発不明がんに関しては、患者様のがん細胞の種類や特徴によって治療方針が異なります。

原発不明がんの中には、明らかな原発巣は分からなくてもある程度推定できるタイプがあります。

例えば、前立腺がん、乳がん、卵巣がんなどによく似ている特徴があるがんの場合です。このような種類の原発不明がんは、想定されるがん種に応じて、化学療法などの薬物療法や外科手術、放射線療法などが行われ、比較的治療効果が期待できるため、「予後良好群」と呼ばれます。

原発不明がんの患者様の約15~20%が予後良好群に分類されます。ただし、予後良好な患者様でさえ、平均生存期間は約2~3年と報告されています。

一方で、原発巣が推定できないような原発不明がんの場合、かなり予後は悪化してしまうため「予後不良群」と呼ばれます。80%以上の原発不明がんの患者様はこちらに分類され、平均生存期間は、約7ヶ月と言われています。予後不良群の患者様には、化学療法などの薬物治療が行われることが多いです。

以上のように、原発不明がんは、予後不良群はもちろんのこと、予後良好群だとしても平均生存期間が短く、難治性のがんだということが分かります。

しかし、最近では、原発不明がんを発生させている主な原因の1つである、遺伝子変異に直接効果を発揮する遺伝子治療が最新の治療法として注目されています。

参考:
原発不明がんにおいて予後良好群を確実に抽出することの意義|小野薬品工業株式会社
原発不明がん|NCCN

原発不明がんは寛解が見込める疾患

原発不明がんは寛解を見込める疾患です。

原発不明がんが発見された時にはすでに転移を起こしている状態であるため、いわゆる進行がんの状態ではありますが、様々な化学療法や手術、放射線療法などを組み合わせることで治癒も十分に期待できます。

また、当院では原発不明がんに対しての最新治療である遺伝子治療を積極的に取り入れております。ぜひ一度お問い合わせください。

原発不明がんにおける保険診療の限界

原発不明がんに対する保険診療には、化学療法や手術、放射線療法などがあります。

手術法の発達や化学療法・放射線療法の進歩といった医療界の発展により原発不明がんの治療法が発展してきましたが、保険診療では治療が困難な場合もあります。

実施できる化学療法の制限

保険診療では使用できる抗がん剤の数に制限があります。

原発不明がんではがん細胞のタイプに合わせて様々な抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを使い分けます。しかし、多くの場合、3~4種類程度しか有効な薬物療法はありません。

そのため、使用できる薬物を使い切った場合、もしくは体に合わない場合には、選択できる薬剤や治療はもう存在しないと医師から言われてしまいます。

また、1個の新しい抗がん剤などの薬物が開発されるまでには10~20年かかると言われています。

化学療法の「きつい」副作用

化学療法では抗がん剤などを用いますが、その副作用は抗がん剤の種類や患者様により個人差があります。

抗がん剤などの一般的な副作用は、嘔気、食欲不振、下痢、手足のしびれ、倦怠感、発疹、貧血、高血圧、脱毛などです。また、使用する薬物療法の種類によっては、命に関わる合併症や副作用が起きるケースもあり、注意が必要です。

患者様の中には、最初は問題なくても副作用がきつく続けられないと感じる方もいらっしゃいます。また、頑張って化学療法を続けていても副作用のせいで日常生活が楽しく送れずに気分が落ち込む患者様もいらっしゃいます。

最新の治療法である遺伝子治療がおすすめ

原発不明がんの近年注目されている治療法として遺伝子治療があります。

遺伝子治療は、原発不明がんの主な原因である遺伝子異常に直接アプローチして、がん細胞そのものを根本的に治療する最新の治療法です。

特に欧米では、がんの部位ではなくどのような遺伝子異常があるか、ということに注目して治療法を決定する臨床試験が行われています。日本では一部の遺伝子治療を保険でも行われていますが、国際的には遺伝子治療の分野で遅れを取っています。がん中央クリニックグループのクリニックではいち早く遺伝子異常に焦点をあてた診察・治療を導入しています。

なお、遺伝子治療には「がん抑制遺伝子」と「核酸医薬」の2種類があります。詳しくは下記をご参照ください。

がん中央クリニックグループのクリニックでは、患者様の状態に合わせて行う最新のがん遺伝子治療を提供できます。是非一度ご相談ください。

参考:
NCI-MATCH Trial (Molecular Analysis for Therapy Choice)|NIH
Prospective, non-randomized Clinical Trial|DRUP

保険診療では「治療方法がない」方も治療可能

原発不明がんに対する遺伝子治療はごく一部を除いて保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であるため、保険診療ではもう治療方法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは原発不明がんの患者様1人ひとりに合わせてテーラーメイドの遺伝子治療を提供します。

保険診療との相乗効果が期待

遺伝子治療は原発不明がんへの化学療法などのあらゆる薬物療法と併用できるとともに、治療効果として相乗効果が期待できます。なぜなら、化学療法は産生された原発不明がんの細胞やたんぱく質に作用しますが、遺伝子治療は細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、原発不明がんの細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

また、放射線療法もがん細胞の遺伝子に作用する治療法であり、遺伝子治療を併用すれば相乗効果が期待できます。

遺伝子治療はすでに保険診療で化学療法を含む薬物療法や放射線治療を実施中の患者様にもおすすめできる治療法です。

治療継続可能な副作用

遺伝子治療には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。

遺伝子治療の副作用としては、一時的な微熱、血圧上昇、顔の紅潮、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

がん遺伝子治療をオススメする患者様

がん遺伝子治療は原発不明がんのほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせてがん遺伝子治療をご検討ください。

原発不明がんに対して薬物治療中や放射線療法中の患者様

がん遺伝子治療は、抗がん剤治療などの薬物治療や放射線療法中(標準治療)を行っているすべての患者様におすすめできる治療法です。

がんは放置していると大きくなっていくため、様々な治療法を用いてがんを小さくすることが重要です。つまり、保険治療の薬物治療や放射線療法だけで原発不明がんに立ち向かうのではなく、がん遺伝子治療を併用することで、異なる治療手段により原発不明がんの縮小がより見込めます。

実際、抗がん剤とがん遺伝子治療を併用することで、がんへの治療効果がより高まったという論文も発表されています。原発不明がんは数あるがんの中でも悪性度が極めて高いがんの1つです。そのため、寛解を目指すためには様々な治療法を組み合わせて治療を行うことが重要です。

参考:Selective intra-arterial infusion of rAd-p53 with chemotherapy for advanced oral cancer: a randomized clinical trial

保険治療では治療困難な患者様

原発不明がんに対するがん遺伝子治療は、保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であるため、保険診療で治療法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは患者様1人ひとりに合わせたテーラーメイドのがん遺伝子治療を提供しています。

また、がん遺伝子治療では目立った副作用が現れません。そのため、当グループのクリニックへ通院さえ可能であればどのような方でも治療可能です。

例えば、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でもがん中央クリニックの治療は可能です。通院が困難な方には訪問治療も可能な場合もあります。詳しくは一度下記の無料相談窓口へお問い合わせ、お電話ください。

原発不明がんの寛解を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

原発不明がんは寛解を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

原発不明がんは主に遺伝子異常が原因で発症する疾患であり、保険診療と遺伝子治療を組み合わせたり、保険診療ではカバーできない場合には遺伝子治療を行うことで腫瘍縮小効果などが期待できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは遺伝子治療をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案いたします。原発不明がんの患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。

  • 実施できる化学療法や薬物療法には制限がある。
  • 再発率が非常に高いため再発抑制をすることが大切。
  • 完治(寛解)を目指すには、適切に治療を行うことが重要。

神経内分泌腫瘍(NEN:Neuroendocrine Neoplasm)とは、ホルモンなどを分泌する神経分泌細胞を原発とする腫瘍であり、直腸や膵臓や、小腸をはじめとする消化管、または肺など全身の臓器に病変が出現すると報告されています。

日本では、1年間で約4,000人の方しか発症しない希少がんの一種であり、病名を聞かれたことがない方も多いでしょう。30~60歳の方が発症しやすく遺伝子異常が大きな原因の1つと考えられています。

同じ神経内分泌腫瘍でも悪性度に大きな違いがあり、神経内分泌腫瘍(NEN)は大きく2つに分類されます。

神経内分泌腫瘍(NEN)の分類

まず1つ目が悪性度が最も高い「神経内分泌がん」であり、NEC(Neuroendocrine Carcinoma)とも呼ばれます。ちなみに、悪性度が高い、とは「腫瘍自体が増大しやすく転移もしやすい」という意味です。

もう1つは、「神経内分泌腫瘍」であり、NET(Neuroendocrine Tumor)です。なお、NENとNETは日本語に訳すと、どちらも神経内分泌腫瘍であるため注意が必要です。

神経内分泌腫瘍(NET)はさらに、悪性度が低いものから順番に、NET G1、NET G2、NET G3にGrade分類されます。

以上のように、神経内分泌腫瘍(NEN)の中には様々な種類の腫瘍やがんがあり、各々で予後や治療方針が異なるため、正確に分類することが重要です。

原因

神経内分泌腫瘍の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的要因、ホルモンの異常、慢性的な炎症、環境要因などから発生すると考えられています。

その中でも、遺伝子の機能異常が特に大きく関わっていると報告されています。

参考:がん全ゲノム解析等の網羅的ゲノム解析による消化器神経内分泌がんの病態解明 ~世界に先駆けて難敵ながんの本態を解き明し、薬剤開発の推進に期待~|大阪大学大学院医学系研究科・医学部

症状

神経内分泌腫瘍の症状は様々です。神経内分泌腫瘍の細胞がインスリンなどのホルモンを分泌して、低血糖によるめまい、ふらつき、倦怠感などの症状が現れることもあります。これらを、機能性神経内分泌腫瘍と呼びます。

一方で、初期の頃はまったく症状がなく、進行してはじめて倦怠感、黄疸、背部痛、発熱などの症状が出現する場合もあります。

このため、病院へ受診して病気を発見するのが遅れてしまい、治療開始が遅くなることがあります。定期的に内科、もしくは外科の病院を受診したり健康診断を受けたりするのがおすすめです。

診断方法

神経内分泌腫瘍を診断するためには、血液検査や、超音波検査、腹部・胸部CT検査、造影CT検査、PET-CT検査、MRI検査などが有用です。ただし、これらの血液検査や画像検査を施行するだけでは、直腸がんや膵がん、肺がんなどと間違われてしまうことがあります。

そのため最終的には、内視鏡検査や超音波検査(EUS-FNAなど)などを行いながら腫瘍の細胞を採取し、病理検査(顕微鏡検査)にて神経内分泌腫瘍と診断する場合が多いです。

専門的な話ですが、病理診断では、腫瘍組織の分化度(低分化、高分化など)や腫瘍細胞の増殖スピード(Ki67)などを解析し、悪性度の高さを決定しNET G1~G3、NECなどを診断します。

治療方法

神経内分泌腫瘍の治療には、手術で切除できる場合は手術を行うことが標準的な治療法です。手術が困難な場合、化学療法を含む薬物療法や放射線治療などが選択されます。

また、最近では神経内分泌腫瘍は遺伝子異常が深く関わることが判明してきており、最新のがん遺伝子治療が注目されつつあります。がん遺伝子治療は、悪性度の低い神経内分泌腫瘍(NET)はもちろん、悪性度の高いNECにも効果が期待できます。

「神経内分泌腫瘍」や「神経内分泌がん」は完治(寛解)できる疾患

神経内分泌腫瘍はがんと同じように完治できる疾患であり、その唯一の治療法が手術です。ただし、初めて見つかった時に手術ができない状態であれば完治できないわけではありません。

最近では化学療法やがん遺伝子治療などの薬物療法が進歩してきており、薬物療法などで神経内分泌腫瘍を縮小させて手術可能な状態になれば完治する可能性は十分にあります。

「神経内分泌腫瘍」や「神経内分泌がん」における保険診療の限界

神経内分泌腫瘍に対する保険診療には、手術や化学療法があります。

手術法の発達や化学療法、放射線治療の進歩により神経内分泌腫瘍の治療法が発展してきましたが、保険診療では治療が困難な場合があります。

実施できる化学療法や薬物療法の制限

保険診療では使用できる化学療法や薬物療法の数に制限があります。

2025年2月現在において保険診療で用いられる薬物は約6種類です。さらに、特に悪性度の高いNECにおいては使用できる薬物がより少なくなります。これらの薬物を投与した場合、もしくは体に合わない場合には、これ以上は治療法がない、適応がないと先生から説明されてしまいます。

また、1個の新しい抗がん剤や薬物が開発されるまでには10~20年かかると言われています。さらに神経内分泌腫瘍は稀な疾患であるため、一般的な疾患よりも開発が進みにくいという問題点があります。

保険診療では見過ごされる神経内分泌腫瘍(NEN)や神経内分泌がん(NEC)の再発

NENやNECが発見され手術を行った場合でも、再発率は最大約80%と言われています。

参考:日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 P-NETの外科治療および分子標的治療|J-STAGE

そのため、手術実施後に再発リスクが高いと判断された場合には、術後補助化学療法という抗がん剤治療などの薬物療法が勧められることがあります。特に悪性度が最も高いNECの場合は勧められることが多いでしょう。

しかし、再発率が比較的低いNET G1やNET G2の場合(再発率:約15~40%)には術後補助化学療法は行わない、という考え方が一般的です。ここで問題なのは、約15~40%という再発率が低いと言われてしまうことです。

参考:Survival and disease recurrence in patients operated for small intestinal neuroendocrine tumors at a referral hospital Volume 35, December 2020, Pages 336-343 Surgical Oncology|ScienceDirect
Recurrence and treatment trends of pancreatic neuroendocrine tumors Volume 177, January 2025, 108835 Surgery|ScienceDirect

たしかに80%の再発率よりは低いですが、2~6人に1人は再発します。

再発してしまうと、抗がん剤治療などの薬物療法を行うことになります。このようなNETの再発は保険診療では見過ごされてしまっているのが実情です。

化学療法などの薬物療法の「きつい」副作用

薬物療法では抗がん剤やホルモン剤などを用いますが、その副作用は薬物の種類や患者様により個人差があります。神経内分泌腫瘍(NEN)や神経内分泌がん(NEC)で用いられる抗がん剤の一般的な副作用は、嘔気、食欲不振、口内炎、発疹、むくみ、下痢、手足症候群(手足に赤み、むくみ、しびれなどが現れる)、倦怠感、貧血、脱毛、腎障害などです。

そのため、副作用がきつく続けられないと感じる患者様もいらっしゃいます。また、頑張って化学療法を続けていても日常生活が楽しく送れずに気分が落ち込む患者様もいらっしゃいます。

最新の治療法であるがん遺伝子治療がおすすめ

悪性度の低い神経内分泌腫瘍(NET)や悪性度の高いNECの両方とも、様々な遺伝子異常が発症に大きく関与していると報告されています。このような遺伝子異常を直接的に治療できるのががん遺伝子治療です。

例えば、がん抑制遺伝子であるp53、Rb1、p16がかなりの高確率で欠損していると言われています。また、がん遺伝子であるCDC6やKRASも非常に高い確率で発現していると報告されています。

また、がん遺伝子治療には「がん抑制遺伝子」と「核酸医薬」の2種類があります。詳しくは下記をご参照ください。

がん中央クリニックグループのクリニックでは、患者様の状態に合わせて行う最新のがん遺伝子治療を提供できます。是非一度ご相談ください。

保険診療ではカバーしきれない再発予防効果が期待

神経内分泌腫瘍や神経内分泌がんに対して手術を行っても、再発率は15~80%と非常に高いです。

特に再発率が高い神経内分泌がん(NEC)であれば、保険診療で抗がん剤などを使って再発を予防することがあります。しかし、それでも再発率は40%程度あると報告されています。

つまり、保険診療で手術後に再発を抑える治療をする場合もしない場合でも、自由診療であるがん遺伝子治療を行い、少しでも再発抑制をするのがおすすめです。

抗がん剤などの保険診療との相乗効果が期待

がん遺伝子治療は神経内分泌腫瘍や神経内分泌がんへの化学療法などの薬物療法と併用できるとともに、治療効果として相乗効果が期待できます。

なぜなら、化学療法などの薬物療法は産生された神経内分泌腫瘍の細胞やたんぱく質に作用しますが、がん遺伝子治療は細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、腫瘍細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

神経内分泌腫瘍の完治を目指すためには、様々な治療法が協力しあって効果を発揮することが重要です。

治療継続可能な副作用

がん遺伝子治療には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法などの薬物療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、皮膚障害、貧血などはほとんど起こりません。

がん遺伝子治療の副作用としては、一時的な微熱、血圧上昇、顔の紅潮、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

がん遺伝子治療をオススメする患者様

がん遺伝子治療は神経内分泌腫瘍のほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせてがん遺伝子治療をご検討ください。

NENやNECの手術後の患者様

手術後の場合、悪性度の高さによって再発率が異なります。80%もの高い確率で再発する場合には、再発を抑えるために保険診療で術後補助化学療法を医師から勧められることがあります。抗がん剤などの薬物療法を行うことで、再発率が約40%まで減少します。

しかし、それでもなお10人中約4人の患者様は術後補助化学療法だけでは再発してしまうのです。そのため、術後補助化学療法にくわえてがん遺伝子治療を併用することで、より再発抑制効果を期待できます。

また、再発率が約40%以下だと思われる神経内分泌腫瘍(NEN)の患者様には、保険治療では何も行わずにただ経過観察してしまう場合が多いです。つまり、10人に約4人は再発してしまいます。

NENは再発してしまうと手術ができずに抗がん剤治療などの薬物治療しか行えないことが大半であるため、再発させないことこそが重要です。そのため、保険治療で経過観察だけすれば良いのではなく、がん遺伝子治療を行って再発率を可能な限り低くするようにしましょう。

NENやNECに対して薬物治療中の患者様

がん遺伝子治療は、抗がん剤治療などの薬物治療を行っているすべての患者様におすすめできる治療法です。

がんは放置していると大きくなっていくため、様々な治療法を用いてがんを小さくすることが重要です。つまり、保険治療の薬物治療だけでNENやNECに立ち向かうのではなく、がん遺伝子治療を併用することで、異なる治療手段によりNENやNECの縮小がより見込めます。

実際、抗がん剤とがん遺伝子治療を併用することで、がんへの治療効果がより高まったという論文も発表されています。NENやNECは数あるがんの中でも悪性度が極めて高いがんの1つです。そのため、完治を目指すためには様々な治療法を組み合わせて治療を行うことが重要です。

参考:Selective intra-arterial infusion of rAd-p53 with chemotherapy for advanced oral cancer: a randomized clinical trial. Li et al. BMC Medicine 2014, 12:16

保険治療では治療困難な患者様

神経内分泌腫瘍(NEC)や神経内分泌がん(NEC)に対するがん遺伝子治療は、保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であるため、保険診療で治療法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは患者様1人ひとりに合わせたテーラーメイドのがん遺伝子治療を提供しています。

また、がん遺伝子治療では目立った副作用が現れません。そのため、当グループのクリニックへ通院さえ可能であればどのような方でも治療可能です。

例えば、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でもがん中央クリニックの治療は可能です。通院が困難な方には訪問治療も可能な場合もあります。詳しくは一度下記の無料相談窓口へお問い合わせください。

がん中央クリニックグループ
がん治療の無料電話相談窓口

TEL:0120-752-712

神経内分泌腫瘍(NEN)や神経内分泌がん(NEC)の完治を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

神経内分泌腫瘍や神経内分泌がんは完治(寛解)を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

NENやNECは主に遺伝子異常が原因で発症するため、保険診療とがん遺伝子治療を組み合わせたり、保険診療ではカバーできない、対応困難な場合にはがん遺伝子治療を行うことで再発抑制効果や腫瘍縮小効果などが期待できます。

がん中央クリニックグループのクリニックではがん遺伝子治療をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案できる施設です。どのような領域にも関わらず豊富な治療症例実績がありますため、神経内分泌腫瘍や神経内分泌がんの患者様は、是非お気軽にご相談ください。一緒に治療法を考え、完治を視野にいれて最善の治療を目指しましょう。

 

  • HER2低発現・超低発現のがん患者さまに、新たな治療の選択肢が広がる
  • トリプルネガティブというワードが無くなる可能性
  • 分子標的ワクチン療法の可能性が拡大

HER2は乳がんと胃がんでは有名ですが、非小細胞肺がん、大腸がんでも認可されました。

従来はHER2が陽性、陰性の2通りに分けていたのですが、エンハーツと呼ばれる抗HER2抗体が、陰性でも認可されたことでHER2に関する考え方が大きく変わり、従来は陰性、陽性の分け方だったのが、HER2低発現という分類が出現しました。

さらに1+未満の超低発現の乳がんでもアメリカのFDAで認可されたことを、第一三共株式会社2025年1月28 日にプレスリリースしたことが大きな話題となりました。

ENHERTU®(トラスツズマブ デルクステカン)の米国における化学療法未治療のHER2低発現またはHER2超低発現の乳がんに係る一部変更承認取得について
第一三共株式会社 ※リンク先のプレスリリースはPDF形式のため、ご利用の環境によってはダウンロードが必要となる場合があります。

HER2低発現という分類が出現

これによりトリプルネガティブというワードが無くなる可能性すら出て来ています。

アメリカのFDAではすべてのがん種でHER2抗体がFDA認可された

アメリカの治験では胆道がん、膀胱がん、子宮頸がん、子宮内膜がん(子宮体がん)、卵巣がん、膵臓がん、非小細胞肺がん、大腸がん、希少がんなどのがんで抗HER2抗体が高い効果が得られた結果、アメリカのFDAではがん種を問わずにすべてのがん種でHER2抗体がFDA認可されたことでどんながんでも分子標的ワクチン療法をやることががん治療を大きく変える治療と期待しています。

がん中央クリニックグループでは、HER2が発現しているがん細胞を免疫細胞が攻撃するように仕向ける分子標的ワクチン療法を提供しています。

分子標的ワクチン療法の詳細は下記リンクよりご覧いただけます。