遺伝子からがんをピンポイントで治療
がん抑制遺伝子 8種、核酸医薬 11種。
従来の10種類に加え、新たに9種類のがん遺伝子治療薬と核酸医薬を追加しました。
POINTがん遺伝子治療
核酸医薬
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個別化医療therapeutic protein
患者様のがん種に合わせた多種多様な治療選択が可能になりました。
プレシジョン・メディシンやゲノム医療という言葉を聞いたことがあると思います。
がん治療は世界的に遺伝子の情報に基づいたものに変化してきています。
当院では遺伝子検査や統計学的な遺伝子情報に基づいて患者様ごとの治療方法の提案をしています。
がん抑制遺伝子と核酸医薬についてAbout treatment
がん遺伝子治療
- P16
- RB
- PTEN
- APAF-1
- P53
- FBXW7
- SMAD4
- ARID1A
核酸医薬
- CDC6shRNA
- MDM2shRNA
- CDK4shRNA
- P28shRNA
- IL6shRNA
- BRAFshRNA
- AKTshRNA
- PIK3CAshRNA
- mTORshRNA
- XIAPshRNA
- KRASshRNA
がん遺伝子治療とは
がん遺伝子治療は、がん抑制遺伝子が損傷し、正常な働きを失ったがん細胞に外から”がん抑制遺伝子”を導入することでがん化した細胞の過剰な無限増殖を抑制し、細胞の自然死(アポトーシス)へ導くことを目的とした治療です。
また、がん細胞そのものに作用するため、がんの部位、ステージ問わず適応の幅が広いことも特徴の1つです。
核酸医薬とは
がん抑制遺伝子とは逆にがんの成長を促すタンパク質を作り出す遺伝子も存在します。
その遺伝子のことをがん遺伝子と言います。がん遺伝子は複数存在し、がんになるとがんを成長させるタンパク質を大量に作り始めます。どのがん遺伝子がタンパク質を大量に作っているのかを見極め、その遺伝子の働きを遺伝子レベルでストップさせる治療になります。
次世代医薬と言われている核酸医薬の中でも、ノーベル賞を取った技術で、特異性が高いことや少ない薬の量で高い治療効果が見込めることが特徴としてあります。
個別化医療のこれからpersonalized medicine
従来のがん治療はこのがん種にはこの治療をするということで、がん種ごとの治療が中心でした。これが近年研究が進むにつれ、遺伝子の情報によって治療を行うという個別化医療に代わってきているのは世界的な流れになります。
例えば胃がんや乳がんなどは初めにHER2という遺伝子を調べて、HER2という遺伝子が陽性であればそれに対応した抗がん剤を使う治療になります。そうするとすい臓がんでも乳がんの抗がん剤が効くということが分かってきています。この遺伝子の調べる対象をHER2だけでなく、100種類以上に広げてがん治療を行うというのが個別化医療の目的です。
当院では、その対象となる遺伝子に対して、19種のがん抑制遺伝子や核酸医薬と様々な先端治療を駆使し、多くのがん種への個別化医療(テーラーメイド医療)が可能となっています。
患者様のがんで欠損している良いタンパク質を作る遺伝子(がん抑制遺伝子)はがん遺伝子治療で補うことが可能になっており、対象とする遺伝子はp53、p16、PTEN、Rb、SMDA4等と国内最多の数を誇っています。すべて合わせると最大19種類の遺伝子を対象とした個別化医療を可能としています。