腫瘍溶解ウイルス療法

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腫瘍溶解ウイルス療法は、がん細胞のみで増えることができるウイルスを感染させ、ウイルスが直接がん細胞を破壊する治療法です。

感染したがん細胞はウイルスタンパク質を作り出し、その結果、アポトーシス(自死)、壊死性アポトーシス、オートファジーなどの細胞死ががん細胞内で引き起こされます。正常な細胞には影響を与えず、がん細胞だけを選択的に破壊するため、副作用が少なく、患者さんに優しい治療法として期待されています。

POINT腫瘍溶解ウイルス療法
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がん治療Oncolytic virus therapy

  • 体への負担が少なく年齢やステージ問わず治療可能である。
  • ウイルスががん細胞を溶解に導く。
  • がん細胞を自分の免疫力で追撃することが出来る。
  • 標準治療(手術・放射線・手術)と併用して治療可能である。
  • 正常細胞への影響が少なく治療後の副作用は比較的軽微。

腫瘍溶解ウイルス療法とは

腫瘍溶解ウイルス療法とは 腫瘍溶解ウイルス療法とは

腫瘍溶解ウイルス療法は、正常な細胞には影響を与えず、がん細胞だけに選択的に感染するウイルスを使用した治療法です。正常な細胞ではウイルスは増殖せず、組織が守られる一方、がん細胞に感染した場合にはウイルスが増殖し、がん細胞を破壊します。この過程で新たなウイルスが放出され、周囲のがん細胞に感染し、さらに破壊を進めます。こうして、がん細胞のみを標的にした治療が可能になります。

Wの効果でがん細胞を消滅に導く

ウイルスががん細胞を直接溶解させる

VRT106(腫瘍溶解ウイルス製剤)ががん細胞に感染すると、感染したがん細胞で大量に複製し、ウイルスタンパク質を発現することで、がん細胞にアポトーシス(自死)、壊死性アポトーシス、オートファジーなどの様々な形の細胞死を誘導する。

免疫機能を活性化させてがん細胞を死滅に導く

VRT106(腫瘍溶解ウイルス製剤)は、がん細胞のサイトカインの放出量とCD8陽性T細胞の浸潤量を増加させ、細胞依存的な免疫によるがん細胞への攻撃を誘導する。
相乗効果が期待出来る治療:免疫チェックポイント阻害剤、分子標的DNA免疫療法

腫瘍溶解ウイルス療法
の治療の流れ

腫瘍溶解ウイルス療法は、がん細胞を選択的に攻撃する治療法であり、副作用が少ない体に優しい治療です。治療は通院で行い、事前検査、点滴を2日連続で行い19日間の休息を1クールとしています。

患者様への精神的、肉体的負担も少なく、副作用も少ない治療になります。現在、標準治療を受けている患者様でも、受けることが可能な治療方法になります。

腫瘍溶解ウイルス療法の治療の流れ 腫瘍溶解ウイルス療法の治療の流れ

腫瘍溶解ウイルス療法についてAbout treatment

治療可能なステージ・再発・転移

  • ステージ I
  • ステージ II
  • ステージ III
  • ステージ IV
  • 再発がん
  • 転移がん
  • 再発予防

治療可能ながん種

  • 脳腫瘍
  • 大腸がん
  • 膵臓がん
  • 乳がん
  • 肺がん
  • 胃がん
  • 肝臓がん
  • 食道がん
  • 子宮体がん
  • 胆管がん
  • 咽頭がん
  • 胆のうがん
  • 子宮頸がん
  • 卵巣がん
  • 膀胱がん
  • 前立腺がん
  • 腎臓がん
  • 舌がん
  • 胸腺腫がん
  • 卵管がん
  • 小腸がん
  • 腹膜癌がん
  • 十二指腸がん
  • 腎盂がん
  • 腺様嚢胞がん
  • 顎下腺がん
  • 尿管がん
  • 甲状腺がん
  • 虫垂がん
  • 神経内分泌がん
  • 歯肉がん
  • 口腔がん
  • GIST
  • 中皮腫
  • 子宮肉腫
  • 乳房外パジェット
  • 悪性黒色腫
  • 平滑筋肉腫
  • 血液がん
  • 原発不明

※上記リストに無い病状については事前にご相談下さい(無料電話相談:0120-752-712

  • 治療概要

    腫瘍溶解ウイルス療法は、がん細胞を選択的に攻撃し、破壊する特殊なウイルスを使用する治療法です。正常な細胞への影響を抑え、副作用が少なく、患者様への負担が軽減される治療法として注目されています。

  • 治療方法

    点滴を2日間行い、19日間の休薬期間を設けるスケジュールを1セットとし、治療は合計で4セット行います。

  • 所要時間

    初回のみ2時間前後。2回目以降は30分~1時間前後。

  • 副作用

    主なリスクや副作用として、発熱、倦怠感、筋肉痛、頭痛、寒気などの全身症状が現れることがあります。これらの症状は一時的なもので、解熱鎮痛剤を服用することでコントロールします。

医療のグローバル化を
目指して。

がん医療の新たな選択肢を生み出す。

患者様一人ひとりに合った医療提供を実現させるために
世界の新しい医療を取り入れるよう努めています。