”新しい未来をともに”最先端のがん治療を追求するがん治療専門クリニック ”新しい未来をともに”最先端のがん治療を追求するがん治療専門クリニック

遺伝子変異genetic-mutation

肺扁平上皮癌(はいへんぺいじょうひがん / lung squamous cell carcinoma)は、非小細胞肺がんに分類される代表的な組織型のひとつで、肺腺がんに次いで頻度が高く、非小細胞肺がん全体の約25〜30%を占めるとされています。喫煙との関連が特に強く、喫煙歴のある男性に多い疾患です。

肺の中心部(気管支付近)に発生しやすいため、初期から咳や血痰がみられることがあるほか、進行すると胸痛、息切れ、体重減少などが出現します。本ページでは、肺扁平上皮癌の特徴や原因、症状、診断(画像検査・病理検査・免疫染色)、そして治療の選択肢についてわかりやすく解説します。

治療を検討されている方やご家族が、いまの状況に合う選択肢を整理し、納得のいく方針を考えるための一助となれば幸いです。

  • 非小細胞肺がんの中で2番目に多い組織型で、喫煙との関連が強い
  • 気管支鏡検査や画像検査で腫瘤を確認し、病理検査、免疫染色で確定
  • PD-L1阻害薬などが有効なケースが多く、治療選択の鍵となる

肺扁平上皮癌とは

出典:肺がんの種類と分類|4つのタイプとその特徴|オンコロ

肺扁平上皮癌は、肺にできる悪性腫瘍(肺がん)のうち、非小細胞肺がんに分類される代表的な組織型の一つです。肺原発悪性腫瘍全体の約30%程度を占め、一般的な肺腺がんと並んで比較的頻度の高い肺がんです。特に喫煙歴のある女性に多い疾患です。

肺扁平上皮癌は、肺の気管支の中心部(肺門部)に発生することが多く、比較的ゆっくり進行する傾向がありますが、進行すると周囲組織への浸潤や転移を来すことがあります。腺がんに比べると遠隔転移はやや遅いとされる一方、局所での増大や気道閉塞による症状が問題となることがあります。

初期には無症状のことが多いですが、病変が大きくなるにつれて、咳、血痰、胸痛、呼吸困難、発熱、体重減少、全身倦怠感などが出現します。特に気道に近い場所にできるため、血痰や咳が比較的早い段階からみられることがあります。がん検診などで早期に切除できる段階で見つかれば根治を目指せる一方、進行例では治療が難しくなることがあります。

肺扁平上皮癌の原因

肺扁平上皮癌は、他の肺がんと同様に、主に喫煙(タバコ)が強く関与しているとされています。長期間の喫煙により、肺の通り道の細胞が繰り返し刺激され弱っていくことで、がん化が進むと考えられています。

また、このがんでは、細胞の増殖や分化に関わる遺伝子の異常が関係しています。例えば、TP53遺伝子やPI3K経路の異常などが報告されています。また頻度は低いですが、KRAS遺伝子異常、EGFR遺伝子異常が見られる場合もあります。

そのため、日本の専門学会(日本肺癌学会)が発行する診療ガイドラインでも、肺扁平上皮がんでは遺伝子異常の頻度や種類を踏まえた検査・治療選択が推奨されています。

肺扁平上皮がんの診断

肺扁平上皮癌は、病院にて画像検査、病理検査、免疫染色などを組み合わせて診断します。

まず胸部X線(レントゲン検査)や胸部CTで肺腫瘤の有無や大きさ、周囲組織への浸潤を確認します。必要に応じてPET-CTや頭部MRIなどを行い、リンパ節転移や遠隔転移の有無を評価して病期(ステージ)を決定します。

肺扁平上皮癌を確定するためには、がんの組織を採取して詳しく調べる「病理検査」が重要です。具体的には、気管支鏡検査で組織を採取することが多く、中心部に発生しやすい特徴から比較的検体が得られやすい場合もあります。

さらに、「免疫染色」により、扁平上皮由来であることを確認し、他の肺がんや転移性腫瘍との鑑別を行います。

また、進行例ではPD-L1発現の評価などを行い、免疫療法の適応を検討します。

肺扁平上皮癌の一般的な治療法

肺扁平上皮癌の治療は、がんの進み具合(ステージ)や体の状態、遺伝子の変化・特徴などをもとに医師と相談して決めます。

基本的には一般的な肺がん(非小細胞肺がん)と同じような治療が行われますが、治療の中心は手術、化学療法、免疫療法、放射線療法となります。

早期の場合(まだ広がっていない場合)

がんを取りきれる状態であれば、手術が最も重要な治療です。肺の一部を切除し、周囲のリンパ節もあわせて取り除きます。

特に肺扁平上皮がんは肺の中心部(気管支付近)に発生することが多いため、腫瘍の位置や広がりによっては、肺の一部または片側すべてを切除する手術が必要になることもあります。 

進行している場合・再発した場合

手術が難しい場合は、従来の抗がん剤(プラチナ製剤+タキサン系など)や分子標的薬による治療が基本となりますが、腫瘍が縮小する割合は約20〜30%程度にとどまり、予後(治療を始めてから亡くなるまでの期間)は約6〜9か月前後と報告されています。

そのため、発見されてからできるだけ早く治療を開始することが重要です。なお、肺扁平上皮がんでは、免疫療法が有効なケースが多いとされています。

放射線治療について

放射線治療は、がんの広がりを抑えたり、症状を和らげたりする目的で放射線を照射する治療です。

肺扁平上皮がんは気管支周囲の中心部に発生することが多いため、放射線による周囲臓器(気管、食道、大血管)への影響も考慮しなければなりません。なお、化学放射線療法といって、化学療法と放射線治療を同時に実施する場合もあります。

肺扁平上皮がんにおける保険診療の限界

肺扁平上皮がんに対する保険診療では、手術、化学療法、免疫療法、放射線療法などが行われます。

しかし、進行例や再発例においては、これらの標準治療のみでは十分な効果が得られにくい場合があるのが現状です。

実施できる化学療法の限界

肺扁平上皮がんでは、プラチナ製剤を中心とした標準的な抗がん剤治療が確立されていますが、進行すると、腫瘍が十分に縮小しにくかったり、長い目でみると病勢が抑えられない場合も多くみられます。

化学療法に伴う「きつい」副作用

肺扁平上皮がんに対する薬物療法では、プラチナ製剤やエトポシドといった従来の薬物や、免疫療法(PD-1/PD-L1阻害薬)が使用されます。使用するレジメン(薬物の組み合わせ)によって、食欲不振、吐き気、倦怠感、骨髄抑制、しびれ、皮疹などの副作用が起こりえます。

さらに、免疫療法では免疫関連有害事象に注意が必要です。治療効果と副作用のバランスを慎重に見ながら進める必要があります。一般的な肺癌治療と同様、患者さんの体力や併存症によっては、十分な治療強度を保てない上に、日常生活が苦しくなる場合があるため、治療効果だけでなく、生活の質とのバランスを十分に考慮しながら治療を進めていくことが重要です。

当グループでは、このPD-L1に対して外側からの無力化と内側からのmRNA分解を同時に行う「ハイブリッド免疫療法」も提供しています。

保険診療ではカバーしきれない再発・進行のリスク

肺扁平上皮がんは完全切除した場合でも、術後5年以内の再発率が約30〜60%程度と報告されています。

肺扁平上皮がんは肺の中心部に発生することが多いため、肺内での再発や気道周囲への進展が問題となることも少なくありません。そのため、定期的な画像検査(CTなど)などが必要です。

肺扁平上皮がんで重要な新しい治療の考え方

肺扁平上皮がんでは、現時点で重要なのは、「遺伝子異常の有無を調べること」と「免疫療法の適応を評価すること」です。

特にTP53遺伝子やPI3K経路の異常は比較的高頻度とされ、標的治療の候補となりえます。

また、肺扁平上皮がんではPD-L1高発現例が比較的多いことが報告されており、免疫チェックポイント阻害薬が有効となる可能性があります。ただし、すべての症例で有効とは限らず、遺伝子異常、全身状態、腫瘍量などを総合して判断する必要があります。

肺肉腫様癌で重要な新しい治療の考え方

近年、肺扁平上皮がんでは、発症や進行に関わる分子レベルの異常に着目した核酸医薬が注目され、研究・臨床応用が進んでいます。

その中でも特に当院では、根本的な原因に直接作用することが期待される「アプタマー」「RNA干渉を利用した核酸医薬(siRNA など)」「miR-34a mimic」といった核酸医薬を、新たな治療の選択肢として提供しています。

アプタマー核酸医薬は、がんに特有に発現している異常なタンパク質に結合することで、その働きを抑えてがん細胞の増殖を抑制したり死滅させたりする次世代の治療薬です。

miR-34a mimic 核酸医薬は、がんになって失われた体に本来備わる「がんを抑える力」を取り戻す新しい治療薬であり、がんの成長や増殖を止め、自然ながん細胞の死滅を促します。

以上のような遺伝子レベルでの最新の治療薬をがん中央クリニックグループのクリニックでは実施できます。

欧米では、がんの部位ではなくどのような遺伝子やタンパク質異常があるか、ということに注目して治療法を決定する研究や臨床試験が行われています。日本では一部の遺伝子レベルの治療が保険でも行われていますが、国際的には遺伝子レベルの治療において遅れを取っています。

がん中央クリニックグループのクリニックではいち早く遺伝子レベルの異常に焦点をあてた診察・治療を導入しています。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)による治療を推奨する患者様

「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」は肺扁平上皮がんのほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせてがん遺伝子治療をご検討ください。

治療方法がない、標準治療では治療困難な患者様へ

肺扁平上皮がんでは、病状や体力、副作用などの理由で、保険診療の標準治療だけでは選択肢が限られることがあります。そうした場合でも、がんに関わる分子レベルの異常に着目する核酸医薬は、標準治療とは異なるアプローチで治療を提供することが可能です。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は目立った副作用が現れにくく、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でも、治療の提案が可能です。

さらに、まだ治療ができる体力があるにもかかわらず選択肢がなくなり、緩和を勧められている方にとっても、新たな治療の選択肢として検討いただけます。

がん中央クリニックグループでは、核酸医薬を含め、様々な治療を組み合わせながら患者様の状態や疾患に応じて、患者様一人ひとりに合わせたテーラーメイドの核酸医薬による治療を提案、提供しています。

保険診療(標準治療)との併用で相乗効果が期待

「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」は、肺扁平上皮がんへの化学療法などの薬物療法や放射線療法と併用でき、治療効果として相乗効果が期待できます。

なぜなら、化学療法は産生された肺扁平上皮がんの細胞やたんぱく質に作用しますが、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、がん細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、肺扁平上皮がんの細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

そのため、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、抗がん剤治療などの薬物治療や放射線療法といった標準治療を行っている患者様におすすめできる治療法です。肺扁平上皮がんの症例では、手術前や手術後も抗がん剤治療を行う場合がありますが、そのような患者様にもおすすめできます。

がんは放置していると大きくなっていくため、肺扁平上皮がんでは様々な治療法を組み合わせてがんを小さくすることが重要です。標準治療に加えて核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用することで、異なる治療手段から肺扁平上皮がんの縮小を目指すことができます。

肺扁平上皮がん完治を目指すためには様々な治療法を組み合わせて治療を行うことが重要です。

再発を抑制、防止するため。手術前後のすべての患者様

肺扁平上皮がんが発見され手術を行った場合、5年以内に約30~60%の患者様が再発すると報告されています。

保険診療ではこの高確率での再発予防目的に、術前化学療法や術後補助化学療法という抗がん剤治療が勧められるケースがあります。しかし、肺扁平上皮がんには抗がん剤の効果が比較的乏しい上に、抗がん剤治療には副作用もあるため、体力があまり無い高齢の患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

したがって、肺扁平上皮がん手術前後のあらゆる患者様は核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用し、再発する可能性を少しでも低くすることが重要と言えます。

治療継続可能な副作用

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。遺伝子治療の副作用としては、一時的な微熱、頭痛、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱鎮痛剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

「体力面や仕事面で副作用の不安がある」「標準治療を続けながら副作用をできるかぎり抑えたい」といった方でも受けていただける治療となっております。

肺扁平上皮がんの完治を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

肺扁平上皮がんは完治(治癒)を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

肺扁平上皮がんの発症要因の1つとして遺伝子異常があるため、保険診療と核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を組み合わせることがおすすめです。

保険診療ではカバーできない場合には、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を行うことで腫瘍縮小効果や再発抑制効果などが期待できます。

がん中央クリニックグループのクリニックではこのような「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案いたします。肺扁平上皮がんの患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。

肺肉腫様癌(pulmonary sarcomatoid carcinoma/PSC)は、非小細胞肺がんの中でもまれな組織型のひとつで、肺原発悪性腫瘍全体の約0.3〜3%程度とされています。一般的な肺腺がんや扁平上皮がんと比べて悪性度が高く、進行が早い傾向があり、高齢の男性に多い疾患です。初期には無症状のことも少なくありませんが、咳、血痰、胸痛、息切れ、体重減少などをきっかけに見つかる場合があります。

本ページでは、肺肉腫様癌の特徴や原因、症状、診断(画像検査・病理検査・遺伝子検査)、そして治療の選択肢についてわかりやすく解説します。治療を検討されている方やご家族が、いまの状況に合う選択肢を整理し、納得のいく方針を考えるための一助となれば幸いです。

  • 肺がんの中でもまれで悪性度が高いタイプ(全体の約0.3〜3%)
  • 画像検査で腫瘤を確認し、病理検査や遺伝子検査で確定する
  • 遺伝子の異常の有無が治療方針の決定に大きく関わる

肺肉腫様癌(はいにくしゅようがん)とは

肺肉腫様癌のCT画像。右肺上葉に空洞を伴う大きな腫瘤(かたまり)が認められる。肺肉腫様癌ではこのように大きな腫瘍として発見されることが多い。
出典:Aichouni N, Kora C, Chbihi FZ, et al. Report of Two Pulmonary Sarcomatoïd Carcinoma Cases With Highlights on the Computed Tomography Features. Cureus. 2021;13(8):e16935.(CC BY 4.0)

肺肉腫様癌(pulmonary sarcomatoid carcinoma/PSC)は、肺にできる悪性腫瘍(肺がん)のうち、まれで悪性度が高い組織型のがんです。肺原発悪性腫瘍全体の約0.3〜3%程度とされ、一般的な肺腺がんや扁平上皮がんと比べて頻度は高くありませんが、高齢の男性に多い疾患です。

肺肉腫様癌は、一般的な肺癌と比較して進行が早く、再発や遠隔転移を来しやすい種類のがんとされ、予後不良なことが多い腫瘍です。特に診断時点で肺に限局せず進行している例も少なくなく、脳、骨、副腎、肺、肝臓などへの転移が問題となることがあります。

初期には無症状のこともありますが、病変が大きくなるにつれて、咳、血痰、胸痛、息切れ、発熱、体重減少、全身倦怠感などが出現します。腫瘍が胸壁や気道などの臓器に進展すると、疼痛や胸水貯留などによる呼吸器症状が目立つようになります。早期に切除できる段階で見つかれば根治を目指せる一方、進行例では治療が難しくなることがあります。

肺肉腫様癌の原因

肺肉腫様癌は、どのようにして発生するのか、まだ完全には解明されていません。ただし、ほかの肺がんと同じように、喫煙(タバコ)との関係があると考えられています。

また、このがんは、広がりやすさ(浸潤や転移のしやすさ)に関わる遺伝子(ゲノム)の異常が関係している可能性も指摘されています。

最近の研究では、「MET(メット)遺伝子」という部分に異常があるタイプが一定数見つかっており、この異常は治療の選択に関わる重要なポイントとして注目されています。さらに、30~40%の肺肉腫様癌がん患者さんに「KRAS遺伝子」異常が認められるという報告もあります。

そのため、日本肺癌学会が発行する肺癌診療ガイドラインでも、肺肉腫様癌を含む非小細胞肺がんに対して遺伝子異常の有無を調べる検査(ドライバー遺伝子検査)が推奨されており、肺肉腫様癌でもこうした遺伝子検査を行うことが重要と考えられています。

肺肉腫様癌の診断

肺肉腫様癌は、病院にて画像検査、病理検査、免疫染色、遺伝子検査を組み合わせて診断します。

まず胸部X線(レントゲン検査)や胸部CTで肺腫瘤の有無や大きさ、周囲組織への浸潤を確認します。必要に応じてPET-CTや頭部MRIなどを行い、リンパ節転移や遠隔転移の有無を評価して病期(ステージ)を決定します。

肺肉腫様癌を確定するためには、がんの組織を採取して詳しく調べる「病理検査」が重要です。 具体的には、気管支鏡検査やCTで位置を確認しながら組織を採る検査、または手術で取り出した組織を用いて診断します。

ただし、肺肉腫様癌は一般的な肺がんとは見た目(細胞の形)が異なるため、診断が難しいことがあります。そのため、「免疫染色」という特別な検査を行い、 がんの性質や種類(どのタイプの細胞からできているか)を詳しく調べます。これによって、似た病気(中皮腫や肉腫など)との見分け(鑑別)を行います。

さらに、がんが進行している場合や再発した場合には、治療を選ぶために遺伝子やタンパク質の特徴を調べる検査が重要になります。例えば「PD-L1」というタンパク質の量や、遺伝子の異常の有無を調べることで、どの薬が効きやすいかを判断する材料になります。

特に「MET遺伝子の異常(MET exon14 skipping変異)」があるかどうかは、治療方針に大きく関わる重要なポイントです。

肺肉腫様癌の一般的な治療法

肺肉腫様癌の治療は、がんの進み具合(ステージ)や体の状態、遺伝子の変化・特徴などをもとに決められます。

基本的には一般的な肺がん(非小細胞肺がん)と同じような治療が行われますが、肺肉腫様癌は抗がん剤や放射線が効きにくいことがあるため、治療方法の選び方がとても重要です。

 早期の場合(まだ広がっていない場合)

がんを取りきれる状態であれば、手術が最も重要な治療です。

肺の一部を切除し、周囲のリンパ節もあわせて取り除きます。 早い段階で完全に切除できれば、長く生きられる可能性(長期生存)も期待できます。

 進行している場合・再発した場合

手術が難しい場合は、薬による治療(薬物療法)が中心になります。

従来の抗がん剤は効果が限られることもありますが、 最近では免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)が効果を示すケースもあります。また、がんに特定の遺伝子の異常がある場合には、その異常を狙った分子標的治療(ピンポイントの治療)が使えることもあります。

放射線治療について

放射線治療は、がんの広がりを抑えたり、症状を和らげたりする目的で放射線を照射する治療です。

がんがある範囲に照射しますが、一般的な肺がんほど効果が高くない場合もあるとされています。

肺肉腫様癌における保険診療の限界

肺肉腫様癌に対する保険診療では、手術、化学療法、免疫療法、放射線療法などが行われます。

しかし、肺肉腫様癌はまれながんであり、一般的な肺癌に比べて標準治療のみでは十分な効果が得られにくい場合があります。

実施できる化学療法の限界

肺肉腫様癌では、従来の細胞障害性抗がん剤に対する反応性が低いことが報告されており、進行例では十分な腫瘍縮小が得られないことがあります。そのため、標準的な化学療法だけでは病勢コントロールが難しいケースも少なくありません。

化学療法に伴う「きつい」副作用

肺肉腫様癌に対する薬物療法では、使用するレジメンに応じて、食欲不振、吐き気、倦怠感、骨髄抑制、しびれ、皮疹、肺障害などの副作用が起こりえます。特に年齢が高い患者さんには影響が現れやすいです。

さらに、免疫療法では免疫関連有害事象に注意が必要です。

治療効果と副作用のバランスを慎重に見ながら進める必要があります。一般的な肺癌治療と同様、患者さんの体力や併存症によっては、十分な治療強度を保てない上に、日常生活が苦しくなる場合があります。

保険診療ではカバーしきれない再発・進行のリスク

肺肉腫様癌は、切除後であっても再発率が高く、手術を実施しても、約50%の患者さんは手術後5年以内に再発などで命を落としてしまいます。また進行例では局所再発や遠隔転移を来しやすい腫瘍です。そのため、治療後も定期的な画像評価と慎重な経過観察が欠かせません。

肺肉腫様癌で重要な最新治療の考え方

肺肉腫様癌では、現時点で最も重要なのは、「遺伝子異常の有無を調べること」と「免疫療法の適応を評価すること」です。特にMET exon14 skipping変異やKRAS遺伝子変異は肉腫様癌で比較的高頻度とされ、標的治療の候補となりえます。

また、肺肉腫様癌ではPD-L1高発現例が比較的多いことが報告されており、免疫チェックポイント阻害薬が有効となる可能性があります。ただし、すべての症例で有効とは限らず、遺伝子異常、全身状態、腫瘍量などを総合して判断する必要があります。

当院では、このPD-L1に対して外側からの無力化と内側からのmRNA分解を同時に行う「ハイブリッド免疫療法」も提供しています。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)というがん治療の新しい選択肢

近年、がん治療全般において、分子レベルの異常に着目した核酸医薬の研究が進んでいます。

その中でも特に当院では、根本的な原因に直接作用することが期待される「アプタマー」「RNA干渉を利用した核酸医薬(siRNA など)」「miR-34a mimic」といった核酸医薬を、新たな治療の選択肢として提供しています。

アプタマー核酸医薬は、がんに特有に発現している異常なタンパク質に結合することで、その働きを抑えてがん細胞の増殖を抑制したり死滅させたりする次世代の治療薬です。

miR-34a mimic 核酸医薬は、がんになって失われた体に本来備わる「がんを抑える力」を取り戻す新しい治療薬であり、がんの成長や増殖を止め、自然ながん細胞の死滅を促します。

以上のような遺伝子レベルでの最新の治療薬をがん中央クリニックグループのクリニックでは提供しています。

欧米では、がんの部位ではなくどのような遺伝子やタンパク質異常があるか、ということに注目して治療法を決定する研究や臨床試験が行われています。

日本では一部の遺伝子レベルの治療が保険でも行われていますが、国際的には遺伝子レベルの治療において遅れを取っています。がん中央クリニックグループのクリニックではいち早く遺伝子レベルの異常に焦点をあてた診察・治療を導入しています。

「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」治療をオススメする患者様

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は肺肉腫様癌のほとんどの患者様におすすめできる治療法です。

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせて核酸医薬による治療をご検討ください。

治療方法がない、標準治療では治療困難な患者様へ

肺肉腫様癌では、病状や体力、副作用などの理由で、保険診療の標準治療だけでは選択肢が限られることがあります。そうした場合でも、がんに関わる分子レベルの異常に着目する核酸医薬は、標準治療とは異なるアプローチで治療を提供することが可能です。

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は目立った副作用が現れにくく、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でも、治療の提案が可能です。

さらに、まだ治療ができる体力があるにもかかわらず選択肢がなくなり、緩和を勧められている方にとっても、新たな治療の選択肢として検討いただけます。

がん中央クリニックグループでは、核酸医薬を含め、様々な治療を組み合わせながら患者様の状態や疾患に応じて、患者様一人ひとりに合わせたテーラーメイドの核酸医薬による治療を提案、提供しています。

保険診療(標準治療)との併用で相乗効果が期待

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、肺肉腫様癌への化学療法などの薬物療法や放射線療法と併用でき、治療効果として相乗効果が期待できます。

なぜなら、化学療法は産生された肺肉腫様癌の細胞やたんぱく質に作用しますが、「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」は、がん細胞やたんぱく質が産生される前段階に作用するため、肺肉腫様癌の細胞に対して作用するポイントが異なるからです。

そのため、核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)は、抗がん剤治療などの薬物治療や放射線療法といった標準治療を行っている患者様におすすめできる治療法です。肺肉腫様癌の症例では、手術前や手術後も抗がん剤治療を行う場合がありますが、そのような患者様にもおすすめできます。

がんは放置していると大きくなっていくため、肺肉腫様癌では様々な治療法を組み合わせてがんを小さくすることが重要です。標準治療に加えて核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用することで、異なる治療手段から肺肉腫様癌の縮小を目指せます。

肺肉腫様癌は肺がんの中でも悪性度が極めて高いと言われています。そのため、完治を目指すためには様々な治療法を組み合わせて治療を行うことが重要です。

再発を抑制、防止するため。手術前後のすべての患者様

肺肉腫様癌が発見され手術を行った場合、5年以内に約半数の患者様が再発などにより命を落とすと報告されています。

保険診療ではこの高確率での再発予防目的に、術前化学療法や術後補助化学療法という抗がん剤治療が勧められるケースがあります。しかし、肺肉腫様癌には抗がん剤の効果が比較的乏しい上に、抗がん剤治療には副作用もあるため、体力があまり無い高齢の患者様や副作用が心配な患者様には実施できません。

したがって、肺肉腫様癌手術前後のあらゆる患者様は「核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)を併用し、再発する可能性を少しでも低くすることが重要と言えます。

治療継続可能な副作用

核酸医薬(アプタマー・miR-34a mimic)には目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。

核酸医薬の副作用としては、一時的な微熱、頭痛、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱鎮痛剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

「体力面や仕事面で副作用の不安がある」「標準治療を続けながら副作用をできるかぎり抑えたい」といった方でも受けていただける治療となっております。

肺肉腫様癌の完治を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

肺肉腫様癌は完治(治癒)を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

肺肉腫様癌の発症要因の1つとして遺伝子異常があるため、保険診療と「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」を組み合わせることがおすすめです。

保険診療ではカバーできない場合には、「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」を行うことで腫瘍縮小効果や再発抑制効果などが期待できます。

がん中央クリニックグループのクリニックではこのような「アプタマー核酸医薬」や「miR-34a mimic 核酸医薬」をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案いたします。肺肉腫様癌の患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。

  • 原発不明がんは寛解を見込める疾患である
  • 原発不明がんの治療法は、がん治療の中でも特殊
  • 実施できる化学療法には制限がある

「がんが見つかったのに、どこから始まったのか分からない」――。

そんな状態で診断されるのが「原発不明がん」です。聞き慣れない名前かもしれませんが、実は毎年1万人ほどが発症しています。ここでは、原発不明がんの基本的な知識と、治療や寛解の可能性についてお伝えします。

原発不明がんとは

原発不明がん(Cancer of Unknown Primary [CUP])とは、その名前の通り、「体のどの部位からがんが発生したのかが分からないがん」のことです。

通常、がんは特定の臓器や組織から発生し、その後他の臓器やリンパ節、組織に転移することが多いです。

しかし、原発不明がんでは、体のどこかにがんの転移が発見されているのに、その元(原発巣)がどこにあるのか検査をしても確定できない状態になっています。日本国内では年間約1万人に発生していると報告されており、がん全体の中でも比較的珍しいがんです。

原発不明がんの症状

がんの転移先の状態によって様々な症状が現れます。

比較的よくみられる症状として、原因不明の体重減少、倦怠感、微熱、食欲不振、体の痛みなどがあります。ただし、初期症状としては何もなく、進行してから現れる場合が多いです。

そのため、病院を受診する時にはかなり病気が悪化していることもあります。

原発不明がんの原因

原発不明がんが発生する原因として、主に「遺伝子変異」があげられます。

遺伝子とは、細胞を作るための情報がつまった部位ですが、この遺伝子が異常になると遺伝子変異が起こり、原発不明がんを発症すると報告されています。

特に、「TP53」の変異率は原発不明がんの遺伝子変異の中で最も高く、約60%とも報告されています。

参考:Altered Signaling Pathways Revealed by Comprehensive Genomic Profiling in Patients With Unknown Primary Tumors|NLM

原発不明がんの診断

原発不明がんの診断方法は、まずは体中のどこにも元々のがんがないことを調べることが必要です。

つまり、全身をくまなく調べる検査を行います。具体的には、腫瘍マーカーなどの血液検査、CT検査・MRI検査・PET検査・超音波検査などの画像検査、転移したがんの組織の特徴を顕微鏡にて調べる病理検査、がんの遺伝子変異や特徴を調べるがんゲノムプロファイリング検査(遺伝子診断)などがあります。

患者様の状態によって実施すべき検査が異なりますので、具体的には主治医の先生と相談して検査内容や種類を決定していくのがおすすめです。

原発不明がんの一般的な治療法

原発不明がんの治療法は、がん治療の中でも特殊です。

一般的ながんであれば、大腸がんや乳がんなど、がんの種類によって治療方針がガイドラインにて決まっています。しかし、原発不明がんに関しては、患者様のがん細胞の種類や特徴によって治療方針が異なります。

原発不明がんの中には、明らかな原発巣は分からなくてもある程度推定できるタイプがあります。

例えば、前立腺がん、乳がん、卵巣がんなどによく似ている特徴があるがんの場合です。このような種類の原発不明がんは、想定されるがん種に応じて、化学療法などの薬物療法や外科手術、放射線療法などが行われ、比較的治療効果が期待できるため、「予後良好群」と呼ばれます。

原発不明がんの患者様の約15~20%が予後良好群に分類されます。ただし、予後良好な患者様でさえ、平均生存期間は約2~3年と報告されています。

一方で、原発巣が推定できないような原発不明がんの場合、かなり予後は悪化してしまうため「予後不良群」と呼ばれます。80%以上の原発不明がんの患者様はこちらに分類され、平均生存期間は、約7ヶ月と言われています。予後不良群の患者様には、化学療法などの薬物治療が行われることが多いです。

以上のように、原発不明がんは、予後不良群はもちろんのこと、予後良好群だとしても平均生存期間が短く、難治性のがんだということが分かります。

参考:
原発不明がんにおいて予後良好群を確実に抽出することの意義|小野薬品工業株式会社
原発不明がん|NCCN

原発不明がんは寛解が見込める疾患

原発不明がんは寛解を見込める疾患です。原発不明がんが発見された時にはすでに転移を起こしている状態であるため、いわゆる進行がんの状態ではありますが、様々な薬物療法や手術、放射線療法などを組み合わせることで治癒も十分に期待できます。

また当院では、患者様の状態や目的に応じて、核酸医薬(アプタマー、RNA干渉、miRNA mimic)を治療計画の一部としてご提案しています。ぜひ一度お問い合わせください。

原発不明がんにおける保険診療の限界

原発不明がんに対する保険診療には、化学療法や手術、放射線療法などがあります。

手術法の発達や化学療法・放射線療法の進歩といった医療界の発展により原発不明がんの治療法が発展してきましたが、保険診療では治療が困難な場合もあります。

実施できる化学療法の制限

保険診療では使用できる抗がん剤の数に制限があります。

原発不明がんではがん細胞のタイプに合わせて様々な抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを使い分けます。しかし、多くの場合、3~4種類程度しか有効な薬物療法はありません。

そのため、使用できる薬物を使い切った場合、もしくは体に合わない場合には、選択できる薬剤や治療はもう存在しないと医師から言われてしまいます。

また、1個の新しい抗がん剤などの薬物が開発されるまでには10~20年かかると言われています。

化学療法の「きつい」副作用

化学療法では抗がん剤などを用いますが、その副作用は抗がん剤の種類や患者様により個人差があります。

抗がん剤などの一般的な副作用は、嘔気、食欲不振、下痢、手足のしびれ、倦怠感、発疹、貧血、高血圧、脱毛などです。また、使用する薬物療法の種類によっては、命に関わる合併症や副作用が起きるケースもあり、注意が必要です。

患者様の中には、最初は問題なくても副作用がきつく続けられないと感じる方もいらっしゃいます。また、頑張って化学療法を続けていても副作用のせいで日常生活が楽しく送れずに気分が落ち込む患者様もいらっしゃいます。

最新の治療アプローチとして核酸医薬の導入

原発不明がんは遺伝子変異が関与すると報告されており、分子レベルの異常に着目した治療アプローチの一つが核酸医薬です。核酸医薬には、標的タンパク質に結合して働きを抑えるアプタマー、特定の遺伝子発現を抑えるRNA干渉、体内の抑制機構を補うmiRNA mimic などがあります。

保険診療では「治療方法がない」方も治療可能

原発不明がんに対する核酸医薬は保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であるため、保険診療ではもう治療方法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは原発不明がんの患者様1人ひとりに合わせてテーラーメイドのがん治療を提供、提案します。

保険診療と組み合わせた治療設計

核酸医薬は、標準治療(保険診療)と組み合わせて検討し得る治療アプローチの一つです。保険診療の薬物療法は、すでに産生された細胞やタンパク質の働きを抑えることで治療効果を狙います。一方、核酸医薬は、タンパク質が作られる前段階の遺伝子発現や分子レベルの制御機構に働きかけることを狙う点が特徴です。作用点の考え方が異なるため、当院では患者様の状況に応じて、標準治療と組み合わせた治療設計も含めてご提案しています。

治療継続可能な副作用

核酸医薬は目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血、命に関わる副作用などはほとんど起こりません。

核酸医薬の副作用としては、一時的な微熱、血圧上昇、顔の紅潮、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

核酸医薬をオススメする患者様

どのような患者様に効果が期待できるのかを以下に具体的に解説します。ぜひご自身のパターンに合わせて核酸医薬をご検討ください。

原発不明がんに対して薬物治療中や放射線療法中の患者様

核酸医薬は、抗がん剤治療などの薬物治療や放射線療法などの標準治療を行っている患者様でも、治療の選択肢を広げる観点から併用を含めてご相談いただける治療アプローチの一つです。

がんは放置すると進行するため、状況に応じて作用点の異なる治療手段を組み合わせ、腫瘍の縮小を目指していくことが重要です。

保険治療では治療困難な患者様

原発不明がんに対する核酸医薬は、保険診療ではなく自由診療(保険外診療)であるため、保険診療で治療法がない、と言われた患者様でも実施できます。

がん中央クリニックグループのクリニックでは患者様1人ひとりに合わせたテーラーメイドのがん治療を提供しています。

また、核酸医薬では目立った副作用が現れません。そのため、当グループのクリニックへ通院さえ可能であればどのような方でも治療可能です。

例えば、「体力がないため抗がん剤はできません」などと説明された方でもがん中央クリニックの治療は可能です。通院が困難な方には訪問治療も可能な場合もあります。詳しくは一度下記の無料相談窓口へお問い合わせ、お電話ください。

原発不明がんの寛解を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

原発不明がんは寛解を目指せる疾患であり、適切に治療を行うことが重要です。

原発不明がんは主に遺伝子異常が原因で発症する疾患であり、保険診療と自由診療を組み合わせたり、保険診療ではカバーできない場合には核酸医薬を行うことで腫瘍縮小効果などを狙う治療計画を提案することも可能です。

がん中央クリニックグループのクリニックでは核酸医薬をはじめ、患者様1人ひとりに合ったがんの自由診療を提案いたします。原発不明がんの患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。

  • GISTは完治する可能性は十分にある
  • GISTは主に遺伝子異常が原因で発症する
  • 実施できる化学療法には制限がある

GIST(消化管間質腫瘍)は10万人に1~2人が発症する稀な疾患です。GIST(ジスト)は、Gastrointestinal Stromal Tumorという英単語の略であり、胃や小腸などの壁の中にできる60歳前後の方に発症しやすい悪性腫瘍です。

消化管の表面には「粘膜」があります。この食べ物や飲み物などに触れる粘膜から発症するがんが、いわゆる胃がんや大腸がんです。一方で、GISTは粘膜の下にある筋肉から発症する「肉腫(がんの一種)」であり、胃や小腸に発症しやすいです。また、症状は初期段階では現れないことが多く、進行してから腹痛、吐き気、血便などが出現します。

GISTの原因

GISTは、「c-kit」と呼ばれる遺伝子が変異を起こすこと(異常になること)が発症の1つの原因だと考えられています。「c-kit」が遺伝子変異することで、異常な「KITタンパク」が作られ、細胞が異常に増えてしまいGISTが発症します。

GISTの診断

GISTを診断するには、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)やCT検査が用いられます。特に発症数が多い胃のGISTの場合には、内視鏡検査中に針で腫瘍の細胞を採取して顕微鏡検査を行い、「KITタンパク」の有無を判断してGISTと診断します。

GISTの治療法

GISTの治療法は、原則的に手術が行われます。しかし、発見時にすでに他の臓器や組織などに転移しているなど手術が難しい場合には化学療法(抗がん剤治療)を行います。化学療法では、増えてしまった「KITタンパク」を阻害するような抗がん剤(専門用語で、分子標的薬)を主に用います。

また、手術でGISTを切除した後も、顕微鏡検査などで再発のリスクが高いと考えられる場合には、再発を抑えるために手術後に1~5年以上の薬物治療を行うこともあります。

GISTは完治(寛解)できる疾患

GISTはがんと同じように完治できる疾患であり、その唯一の治療法が手術です。ただし、初めて見つかった時に手術ができない状態であれば完治できないわけではありません。

最近では化学療法などの薬物療法が進歩してきており、薬物療法などでGISTを縮小させて手術可能な状態になれば完治する可能性は十分にあります。

GISTにおける保険診療の限界

GISTに対する保険診療には、手術や化学療法があります。手術法の発達や化学療法の進歩によりGISTの治療法が発展してきましたが、保険診療では治療が困難な場合があります。

実施できる化学療法の制限

保険診療では使用できる抗がん剤の数に制限があります。2024年11月現在において保険診療で用いられる抗がん剤は4種類です。逆に言えば、4種類の抗がん剤を使い切った場合、もしくは体に合わない場合には、治療できないと医師から言われてしまいます。

また、1個の新しい抗がん剤が開発されるまでには10~20年かかると言われています。さらにGISTは稀な疾患であるため、一般的な疾患よりも開発が進みにくいという問題点があります。実際に、現在保険診療で使用できる抗がん剤が世の中に出たのは2002年、2008年、2013年、2022年であり、特に直近では開発までに約10年かかっていることが分かるでしょう。

保険診療では見過ごされるGISTの再発

GISTが発見され手術を行った場合でも、再発率は約5~70%と言われています。そのため、手術実施後に再発リスクが高いと判断された場合には、術後補助化学療法という抗がん剤治療が勧められます。

しかし、再発率が低い場合(約5~10%)には術後補助化学療法は行わない、という考え方が一般的です。ここで問題なのは、約5~10%という再発率が低いと言われてしまうことです。たしかに70%の再発率よりは低いですが、10~20人に1人は再発します。このようなGISTの再発は保険診療では見過ごされてしまいます。

化学療法の「きつい」副作用

化学療法では抗がん剤を用いますが、その副作用は抗がん剤の種類や患者様により個人差があります。GISTで用いられる抗がん剤の一般的な副作用は、嘔気、食欲不振、下痢、手足症候群(手足がぴりぴりする、皮膚がむける)、倦怠感、発疹、貧血、高血圧、脱毛などです。

そのため、副作用がきつく続けられないと感じる患者様もいらっしゃいます。また、頑張って化学療法を続けていても日常生活が楽しく送れずに気分が落ち込む患者様もいらっしゃいます。

GISTの治療で注目される核酸医薬とは

GISTは「c-kit」をはじめとした遺伝子異常により、KITタンパクなどが異常に働くことで発症・進行に関わることが知られています。

がん中央クリニックグループでは、こうした分子レベルの異常に着目した治療選択肢として、核酸医薬を用いた治療をご提案しています。核酸医薬には、標的に結合して働きを抑えるアプタマー、遺伝子発現を抑えるRNA干渉、抑制機構を補うmiRNA mimic などがあります。

保険診療では「治療法がない」方も治療可能

保険診療で使用できる薬剤には制限があり、選択肢が尽きた場合に「治療法がない」と言われることがあります。
当院では、患者様の状態や検査情報を踏まえ、核酸医薬を含む自由診療の選択肢をご提案します。

保険診療ではカバーしきれない再発予防効果が期待

GISTに対して手術を行っても再発率が約5~10%の患者様は、再発を抑えるための術後補助療法(分子標的薬などの薬物療法)を行うことが保険診療では少ないです。自由診療である核酸医薬であれば、少しでも再発リスクがある方に対して再発抑制も含めて治療計画に取り入れることが可能です。

保険診療と組み合わせた治療設計

核酸医薬は、GISTの標準治療(保険診療)と組み合わせて検討し得る治療アプローチの一つです。保険診療で中心となる分子標的薬は、すでに産生されたタンパク質の働きを抑えることで治療効果を狙います。一方、核酸医薬は、タンパク質が作られる前段階の遺伝子発現や、分子レベルの制御機構に働きかけることを狙う点が特徴です。作用点の考え方が異なるため、当院では患者様の状況に応じて、標準治療と組み合わせた治療設計も含めてご提案しています。

また、GISTは手術で切除できても、再発リスクが高いケースがあります。再発リスクが非常に高い群では、術後に再発する可能性が70%を超えるとされることもあります。 そのため高リスクの場合、保険診療では術後補助療法としてイマチニブなどの分子標的薬を用いることが一般的です。 さらに臨床試験では、術後補助療法としてのイマチニブは、1年投与より3年投与のほうが無再発生存(再発しにくさ)と生存が良好で、5年無再発生存は3年投与群71.4%、1年投与群53.0%と報告されています。

こうした背景から、がん中央クリニックグループでは保険診療による治療に加え、患者様の状態や目的(再発抑制も含む)に応じて、核酸医薬を治療計画の一部としてご提案することも可能です。

治療継続可能な副作用

核酸医薬は目立った副作用が起こりにくいです。特に、化学療法で起きやすい嘔気、食欲不振、倦怠感、脱毛、貧血などはほとんど起こりません。核酸医薬の副作用としては、一時的な微熱、血圧上昇、顔の紅潮、アレルギー反応(0.3%以下)などがあります。解熱剤など薬物を使う場合もありますが、自然と改善する副作用が大半であり、治療を継続するのに支障をきたしません。

GISTの完治を目指して保険診療と患者様に合った自由診療を組み合わせるのがおすすめ

GISTは主に遺伝子異常が関与することが知られており、保険診療(手術・化学療法)に加えて、患者様の状態や目的に応じて核酸医薬を用いた治療を組み合わせることで、治療の選択肢を広げることを検討できます。

がん中央クリニックグループでは、核酸医薬をはじめ、患者様1人ひとりに合った自由診療をご提案いたします。GISTの患者様は、どのような状況の場合でも是非お気軽にご相談ください。