肺がんの種類を組織型に分けた時の分類で、
小細胞肺がん以外の腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなど。
ステージ0
ステージ0の非小細胞肺がんとは
上皮内がんと呼ばれるがんになります。
5年生存率は99.3%と100%ではないので、必ず転移がないとは言い切れないがんですが、ほとんど転移の可能性がないがんになります。なので、手術やPDT、放射線治療などでほとんど完治が見込めるがんになります。
向いている治療
再発の可能性が低いので追加の治療の必要性はほとんど感じないですが、他臓器への再発が起きた場合はステージ4になるので、仮に行うのであれば、遺伝子治療と核酸医薬の複合治療になります。
ステージ1
ステージ1の非小細胞肺がんとは
リンパ節転移もなく、他臓器への転移もなく、原発部位(肺にあるがん)の大きさが4センチまでのがんになります。基本的に手術や放射線が可能ながんです。中心部にありかつ小さいがんであれば、PDT(光線力学的療法)という治療も標準治療で行うことが可能です。
非小細胞肺がんはステージ1でも10年生存率が62.9%と再発の可能性が極めて高いがんなので、原発部位のがんの大きさが2センチ以上あると、追加の再発予防の為の抗がん剤が検討されます。使う抗がん剤は分子標的薬(免疫チェックポイント阻害剤を含む)などのタンパク質をターゲットとした分子標的薬などの抗がん剤は再発予防には向かないので、肺がんで標準的に調べる遺伝子(EGFR,ALKなど)の検査の結果を用いた抗がん剤は再発予防では使用されず、細胞障害性の抗がん剤を使うことになります。他臓器への再発が起きるとステージ4となります。
ステージ1における非小細胞肺がんの治療における自由診療の考え方
ステージ1の非小細胞肺がんは転移がないがんなので、肺にあるがんを手術や放射線などで取り除く治療になります。
ただ、転移がないというのはあくまでもPET-CTなどの画像検査で見えるレベルの転移がないというだけで、PET-CTに映らないレベルのがんの転移は有るかもしれないと考えます。なので、手術や放射線の後、「5年待ちましょう」ということになります。それは画像に映らないレベルのがんの転移は有るかもしれないけど、その大きさのがんを見つけるための検査がないので、がんが大きくなるのを5年待ちましょうということです。5年経っても大きくなるがんがどこからも出なければ、「5年前に完治していました」ということを5年後に教えてくれる話になり、がん治療が終了します。ただ、非小細胞肺がんのステージ1の10年生存率が62.9%であることから、手術後に再発予防の抗がん剤をしても少なくとも4割近くのがんが再発するということになります。言い換えれば、4割ぐらいのがんは手術の前に既に転移があったということになります(手術の前からステージ4だった)。なので、手術の前後に全身治療を抗がん剤の他に自由診療でさらに追加することが大切になります。追加の治療はタンパク質をターゲットにした治療よりも、すべてのがんをターゲットにした治療の方が向いていると考えられます。
向いている治療
CASE 1
がん抑制遺伝子と核酸医薬の複合治療
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身体のどこに残っているか分からないがんすべてをターゲットに出来る遺伝子治療は、再発予防に凄く良い治療ということになります。再発予防で治療を行うということは、残っているがんがあるかどうか分からない状態で治療を行うことになります。なので、副作用がほとんど出ない遺伝子治療は多くの患者様が再発予防で使う治療になります。p53遺伝子に変異があるがんは抗がん剤や放射線に抵抗性が存在することが知られています。抗がん剤前や抗がん剤途中に遺伝子治療を行うことは、遺伝子治療そのものによるがんを死滅に導く効果はもちろんのこと、抗がん剤の効果を高めるということが色々な論文で明らかになって来ています。また、同じ非小細胞肺がんでも肺腺がんではKRASと呼ばれるがん遺伝子が過剰発現している割合が多いが、扁平上皮がんではPIK3CAが過剰発現している割合が高いなど、がん種によって核酸医薬の使い方が大切になってきます。当クリニックは肺がんで変異が多い遺伝子を国内で最大級に用意しているクリニックなので、そういったがん種に応じた治療が可能になっています。
CASE 2
腫瘍溶解ウイルス療法
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腫瘍溶解ウイルス療法の効果の高さは注目されてきています。保険ではウイルス療法としてデリタクトが脳腫瘍で認可されましたが局所的な治療になります。当クリニックで行っている腫瘍溶解ウイルス療法は点滴で行うことが出来、全身に作用し、見えないがんにも効果を発揮し、ウイルスががん細胞にのみ感染することで普通細胞には害がない状態でがんを死滅に追い込みます。日本の大きな病院での治験も予定されており、今後ますます発展が期待されている治療方法になります。
ステージ2
ステージ2の非小細胞肺がんとは
リンパ節転移があり、さらに比較的そこまで大きくないがんが肺にあり、他臓器への転移がないがん、もしくはリンパ節転移や他臓器への転移はないが大きながんや同じ肺葉内で離れたところにもう一つがんがある、浸潤が広がっている状態のがんになります。基本的に手術や放射線が可能ながんです。
非小細胞肺がんはステージ2でも10年生存率が28.7%と再発の可能性が極めて高いがんなので、手術前に抗がん剤と手術後にも抗がん剤を行うことになります。使う抗がん剤は分子標的薬(免疫チェックポイント阻害剤も含む)などのタンパク質をターゲットとした抗がん剤は再発予防には向かないので、肺がんで標準的に調べる遺伝子(EGFR,ALKなど)の検査の結果を用いた抗がん剤は再発予防では使用されず、細胞障害性の抗がん剤を使うことになります。他臓器への再発が起きるとステージ4となります。
※ステージ2における非小細胞肺がんの治療における自由診療の考え方
ステージ2の非小細胞肺がんは他臓器への転移がないがんなので、肺にあるがんと転移先のリンパ節を手術や放射線などで取り除く治療になります。ただ、他臓器転移がないというのはあくまでもPET-CTなどの画像検査で見えるレベルの転移がないというだけで、PET-CTに映らないレベルのがんの転移は高い確率であると考えます。なので、手術や放射線の後、「5年待ちましょう」ということになります。それは画像に映らないレベルのがんの転移は有るかもしれないけど、その大きさのがんを見つけるための検査がないので、がんが大きくなるのを5年待ちましょうということです。5年経っても大きくなるがんがどこからも出なければ、「5年前に完治していました」ということを5年後に教えてくれる話になり、がん治療が終了します。ただ、非小細胞肺がんのステージ2の10年生存率が28.7%であることから、手術後に再発予防の抗がん剤をしても少なくとも7割以上のがんが再発するということになります。言い換えれば、7割ぐらいのがんは手術の前に既に転移があったということになります(手術の前からステージ4だった)。なので、手術の前後に全身治療を抗がん剤の他に自由診療でさらに追加することが大切になります。追加の治療はタンパク質をターゲットにした治療よりも、すべてのがんをターゲットにした治療の方が向いていると考えられます。
向いている治療
CASE 1
遺伝子治療と核酸医薬の複合治療
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身体のどこに残っているか分からないがんすべてをターゲットに出来る遺伝子治療は、再発予防に凄く良い治療ということになります。再発予防で治療を行うということは、残っているがんがあるかどうか分からない状態で治療を行うことになります。なので、副作用がほとんど出ない遺伝子治療は多くの患者様が再発予防で使う治療になります。p53遺伝子に変異があるがんは抗がん剤や放射線に抵抗性が存在することが知られています。抗がん剤前や抗がん剤途中に遺伝子治療を行うことは、遺伝子治療そのものによるがんを死滅に導く効果はもちろんのこと、抗がん剤の効果を高めるということが色々な論文で明らかになって来ています。また、同じ非小細胞肺がんでも肺腺がんではKRASと呼ばれるがん遺伝子が過剰発現している割合が多いが、扁平上皮がんではPIK3CAが過剰発現している割合が高いなど、がん種によって核酸医薬の使い方が大切になってきます。当クリニックは肺がんで変異が多い遺伝子を国内で最大級に用意しているクリニックなので、そういったがん種に応じた治療が可能になっています。
CASE 2
腫瘍溶解ウイルス療法
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腫瘍溶解ウイルス療法の効果の高さは注目されてきています。保険ではウイルス療法としてデリタクトが脳腫瘍で認可されましたが局所的な治療になります。当クリニックで行っている腫瘍溶解ウイルス療法は点滴で行うことが出来、全身に作用し、見えないがんにも効果を発揮し、ウイルスががん細胞にのみ感染することで普通細胞には害がない状態でがんを死滅に追い込みます。日本の大きな病院での治験も予定されており、今後ますます発展が期待されている治療方法になります。
ステージ3
ステージ3の非小細胞肺がんとは
離れた場所へのリンパ節転移があり、さらに比較的そこまで大きくないがんが肺にあり、他臓器への転移がないがんかリンパ節転移や他臓器への転移はないが大きながんや同じ側だけど違う肺葉内にもう一つがんがある状態、浸潤が広がっているがんになります。基本的に手術が難しいがんの状態です(手術が可能な場合もある→ステージ2の非小細胞肺がんの詳細を参照)。手術が無理な場合は化学放射線療法になります。化学放射線療法も無理な場合は、ステージ4の場合と同等な抗がん剤治療になります(ステージ4を参照)。
非小細胞肺がんはステージ3だと10年生存率が12.8%とほぼ再発が起こってしまうがんになります。化学放射線療法で使う抗がん剤は分子標的薬などのタンパク質をターゲットとした分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤ではなく、細胞障害性の抗がん剤を使うことになります。他臓器への再発が起きるとステージ4となります。
※ステージ3における非小細胞肺がんの治療における自由診療の考え方
ステージ3の非小細胞肺がんは他臓器への転移がないがんなので、化学放射線療法で一旦はがんが消えます。ただ、他臓器転移がないというのはあくまでもPET-CTなどの画像検査で見えるレベルの転移がないというだけで、PET-CTに映らないレベルのがんの転移は高い確率で起こっていると考えます。化学放射線療法の後、見えてるがんがないので「5年待ちましょう」ということになります。それは画像に映らないレベルのがんの転移は高い確率で有るけど、その大きさのがんを見つけるための検査がないので、がんが大きくなるのを5年待ちましょうということです。5年経っても大きくなるがんがどこからも出なければ、「5年前に完治していました」ということを5年後に教えてくれる話になり、がん治療が終了します。ただ、非小細胞肺がんのステージ3の10年生存率が12.8%であることから、9割近いがんが再発するということになります。言い換えれば、ステージ3の非小細胞肺がんの9割ぐらいのがんは化学放射線療法の前に既に転移があったということになります(放射線化学療法の前からステージ4だった)。なので、化学放射線療法の前後に全身治療を自由診療でさらに追加することが大切になります。追加の治療はタンパク質をターゲットにした治療よりも、すべてのがんをターゲットにした治療の方が向いていると考えられます。
向いている治療
CASE 1
遺伝子治療と核酸医薬の複合治療
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身体のどこに残っているか分からないがんすべてをターゲットに出来る遺伝子治療は、再発予防に凄く良い治療ということになります。再発予防で治療を行うということは、残っているがんがあるかどうか分からない状態で治療を行うことになります。なので、副作用がほとんど出ない遺伝子治療は多くの患者様が再発予防で使う治療になります。p53遺伝子に変異があるがんは抗がん剤や放射線に抵抗性が存在することが知られています。抗がん剤前や抗がん剤途中に遺伝子治療を行うことは、遺伝子治療そのものによるがんを死滅に導く効果はもちろんのこと、抗がん剤の効果を高めるということが色々な論文で明らかになって来ています。また、同じ非小細胞肺がんでも肺腺がんではKRASと呼ばれるがん遺伝子が過剰発現している割合が多いが、扁平上皮がんではPIK3CAが過剰発現している割合が高いなど、がん種によって核酸医薬の使い方が大切になってきます。当クリニックは肺がんで変異が多い遺伝子を国内で最大級に用意しているクリニックなので、そういったがん種に応じた治療が可能になっています。
CASE 2
腫瘍溶解ウイルス療法
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腫瘍溶解ウイルス療法の効果の高さは注目されてきています。保険ではウイルス療法としてデリタクトが脳腫瘍で認可されましたが局所的な治療になります。当クリニックで行っている腫瘍溶解ウイルス療法は点滴で行うことが出来、全身に作用し、見えないがんにも効果を発揮し、ウイルスががん細胞にのみ感染することで普通細胞には害がない状態でがんを死滅に追い込みます。日本の大きな病院での治験も予定されており、今後ますます発展が期待されている治療方法になります。
ステージ4
ステージ4の非小細胞肺がんとは
他臓器への転移がある状態、もしくは反対側の肺に転移があるがんになります。基本的に手術、放射線が出来ないがんになります(重粒子線、陽子線、サイバーナイフなども含む)。1つでも転移があると見えてるがん以外にも全身にがんがあると考えるので全身治療が基本になります。肺がんは認可されている分子標的薬が多いので、決められた数の遺伝子検査を病理検査で行い、遺伝子の変異に合う抗がん剤(分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤)を優先して使います。合う分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤がない場合や分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を使い切った場合は、細胞障害性の抗がん剤を使っていき、それでも使える抗がん剤がなくなると遺伝子パネル検査を使ったゲノム医療へと進みます(2種類程度の抗がん剤を使った後に進む場合もある)。ゲノム医療とは、遺伝子検査をして使える抗がん剤(分子標的薬)をさがして使うという取り組みになります。当クリニックで行っている遺伝子治療とは完全に別のものになります。ゲノム医療で使うのはあくまでも抗がん剤になります。遺伝子治療とは遺伝子レベルにアプローチしてがんを治療するというものになります。ゲノム医療でも抗がん剤が見つからない場合や見つかっても使えなくなった場合は治療方法がありませんとなります。
非小細胞肺がんはステージ4だと10年生存率が2.3%なので、標準治療だけの治療では極めて厳しいステージになります。1日でも早い段階から自由診療で何か治療をプラスして考えることが良い結果を産むことになると当クリニックでは考えています。
ステージ4における非小細胞肺がんの治療における自由診療の考え方
非小細胞肺がんのステージ4で使う分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤と言った抗がん剤は極めて優秀なものが多いのが特徴です。ただ、その極めて優秀な抗がん剤をつかったとしても、10年生存率が2.3%と大変厳しい結果になっているので、そこに何かプラスで治療を考えなくてはいけないがんだと考えています。当クリニックで行っている治療は、他クリニックでは見ることが出来ないレベルの新しい治療を数多く揃えています。
向いている治療
CASE 1
遺伝子治療と核酸医薬の複合治療
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p53遺伝子に変異があるがんは抗がん剤や放射線に抵抗性が存在することが知られています。抗がん剤前や抗がん剤途中に遺伝子治療を行うことは、遺伝子治療そのものによるがんを死滅に導く効果はもちろんのこと、抗がん剤の効果を高めるということが色々な論文で明らかになって来ています。特に肺がんは優れた抗がん剤が多いので、一緒に行うことでさらに大きな成果を期待出来ると考えています。また、同じ非小細胞肺がんでも肺腺がんではKRASと呼ばれるがん遺伝子が過剰発現している割合が多いが、扁平上皮がんではPIK3CAが過剰発現している割合が高いなど、がん種によって核酸医薬の使い方が大切になってきます。当クリニックは肺がんで変異が多い遺伝子を国内で最大級に用意しているクリニックなので、そういったがん種に応じた治療が可能になっています。
分子標的ワクチン療法
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抗HER2抗体がアメリカのFDAで全がん種で承認されたことが2025年1月に話題になりました。また、HER2陰性でも効果があることが実証され、日本でもHER2低発現やさらに低い発現の超低発現でも乳がんで抗HER2抗体が認可され、全がん種でHER2濃度関係なく効果がある可能性が高くなってきました。どのがんでも初めに抗HER2抗体の治療をするということが大切なぐらい重要度が増してきている治療と考えられます。この分子標的ワクチン療法はアメリカの治験の結果が非常に優れていた為、無理にお願いをして契約の元、日本で治療が可能になった治療になります。エビデンスレベルは非常に高く、どのがん種においても高い効果が期待出来ます。2種類の抗HER2ワクチンを体内で作り出すことが出来ることと、長く効果が持続することが特徴で、アメリカでは効果の持続が7年に及ぶ患者様まで現れています。副作用がほとんどなく、効果が高く、さらに効果が長く続くことから非常に優れた治療方法であると考えています。
CASE 2
分子標的DNA免疫療法
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ハーバード大学の元助教授が行っているバイオベンチャーとの協力で使うことが出来る様になった脅威の治療方法です。抗PD-1抗体を体内で作ることが出来る様になった治療ですが、従来のものとPD-1の阻害箇所が違う為、従来のものより高い効果が期待出来ることと、自分の体内で作り続ける為、長期の効果が期待出来るというメリットがあります。また、他の免疫チェックポイント阻害剤が効かなかった場合や耐性を持った場合でも効果が期待出来る面でも非常に優れた治療方法だと考えています。
遺伝子治療と核酸医薬の複合治療
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p53遺伝子に変異があるがんは抗がん剤や放射線に抵抗性が存在することが知られています。抗がん剤前や抗がん剤途中に遺伝子治療を行うことは、遺伝子治療そのものによるがんを死滅に導く効果はもちろんのこと、抗がん剤の効果を高めるということが色々な論文で明らかになって来ています。特に肺がんは優れた抗がん剤が多いので、一緒に行うことでさらに大きな成果を期待出来ると考えています。また、同じ非小細胞肺がんでも肺腺がんではKRASと呼ばれるがん遺伝子が過剰発現している割合が多いが、扁平上皮がんではPIK3CAが過剰発現している割合が高いなど、がん種によって核酸医薬の使い方が大切になってきます。当クリニックは肺がんで変異が多い遺伝子を国内で最大級に用意しているクリニックなので、そういったがん種に応じた治療が可能になっています。
CASE 3
分子標的DNA免疫療法
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ハーバード大学の元助教授が行っているバイオベンチャーとの協力で使うことが出来る様になった脅威の治療方法です。抗PD-1抗体を体内で作ることが出来る様になった治療ですが、従来のものとPD-1の阻害箇所が違う為、従来のものより高い効果が期待出来ることと、自分の体内で作り続ける為、長期の効果が期待出来るというメリットがあります。また、他の免疫チェックポイント阻害剤が効かなかった場合や耐性を持った場合でも効果が期待出来る面でも非常に優れた治療方法だと考えています。
分子標的ワクチン療法
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抗HER2抗体がアメリカのFDAで全がん種で承認されたことが2025年1月に話題になりました。また、HER2陰性でも効果があることが実証され、日本でもHER2低発現やさらに低い発現の超低発現でも乳がんで抗HER2抗体が認可され、全がん種でHER2濃度関係なく効果がある可能性が高くなってきました。どのがんでも初めに抗HER2抗体の治療をするということが大切なぐらい重要度が増してきている治療と考えられます。この分子標的ワクチン療法はアメリカの治験の結果が非常に優れていた為、無理にお願いをして契約の元、日本で治療が可能になった治療になります。エビデンスレベルは非常に高く、どのがん種においても高い効果が期待出来ます。2種類の抗HER2ワクチンを体内で作り出すことが出来ることと、長く効果が持続することが特徴で、アメリカでは効果の持続が7年に及ぶ患者様まで現れています。副作用がほとんどなく、効果が高く、さらに効果が長く続くことから非常に優れた治療方法であると考えています。
腫瘍溶解ウイルス療法
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腫瘍溶解ウイルス療法の効果の高さは注目されてきています。保険ではウイルス療法としてデリタクトが脳腫瘍で認可されましたが局所的な治療になります。当クリニックで行っている腫瘍溶解ウイルス療法は点滴で行うことが出来、全身に作用し、見えないがんにも効果を発揮し、ウイルスががん細胞にのみ感染することで普通細胞には害がない状態でがんを死滅に追い込みます。日本の大きな病院での治験も予定されており、今後ますます発展が期待されている治療方法になります。
遺伝子治療と核酸医薬の複合治療
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p53遺伝子に変異があるがんは抗がん剤や放射線に抵抗性が存在することが知られています。抗がん剤前や抗がん剤途中に遺伝子治療を行うことは、遺伝子治療そのものによるがんを死滅に導く効果はもちろんのこと、抗がん剤の効果を高めるということが色々な論文で明らかになって来ています。特に肺がんは優れた抗がん剤が多いので、一緒に行うことでさらに大きな成果を期待出来ると考えています。また、同じ非小細胞肺がんでも肺腺がんではKRASと呼ばれるがん遺伝子が過剰発現している割合が多いが、扁平上皮がんではPIK3CAが過剰発現している割合が高いなど、がん種によって核酸医薬の使い方が大切になってきます。当クリニックは肺がんで変異が多い遺伝子を国内で最大級に用意しているクリニックなので、そういったがん種に応じた治療が可能になっています。
CASE 4
分子型有機ヨード治療
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ヨードを使った治療は数十年の歴史があり、がん患者様の定番の治療方法となっています。安全性が高く服用による治療の為、入院中でも出来る治療として多くのがん患者様が治療に使っています。イオン化したコロイドヨードよりも分子型の有機ヨードはがん細胞への浸透は高いのと、がん治療に限らず殺菌作用、抗ウイルス作用が高い為、多くの用途で良く使われています。
コロイドヨード療法
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分子型有機ヨードと同様にヨードを使った治療になります。甲状腺への取り込みはイオン型のコロイドヨードの方が能力としては高い為、昔からよく使われていた治療になります。
胸膜播種がある場合
胸膜播種がある場合、以下の治療を推奨しています。
腹水への局所注入
遺伝子治療と核酸医薬の複合治療
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遺伝子治療や核酸医薬の一番の難点はドラッグデリバリーの部分にあります。腹水への直接投与はがん細胞に直接薬が届く為、高い効果が期待出来ます。広く広がったがん細胞すべてに薬がいきわたることで、腹膜播種のがんと闘うことを目的としています。
分子型有機ヨード
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分子型の有機ヨードは細胞への浸透が高い為、直接がん細胞に触れれる形で投与することがさらに高い効果が期待されています。がん細胞を殺す力が強いため、腹水がたまらなくなるようにすることはもちろん、お腹から吸収されて全身のがんにも効果が期待されるものになります。
光免疫療法の腹部への照射
がん光免疫療法
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当クリニックの光照射は面で当てる光照射の機械を使っています。光の強さは光源の数に比例するので、面で当てることで最大限の光の強さが期待出来ます。また、腹膜播種はCTなどに映っていなくてもお腹いっぱいに広がっていることが予想されるがんなので、面で光をあてることが必要になります。LEDを使い、さらに熱を持つ波長体をカットすることで強い光を当てることを可能にした機械になります。パルス照射で深部まであてることが出来るので、腹膜播種のような広く広がっているがんにはさらに効果が期待出来る様になっています。