miRNA mimic

mirna-mimic

がんによって失われた遺伝子調整力を蘇らせる miR-34a mimic 核酸医薬

がんになって失われた体に本来備わる「がんを抑える力」を取り戻す新しい核酸医薬

miR-34a mimic(ミミック)は、体の中にもともと存在する「がんの増殖を抑える小さなRNA(miRNA)」の働きを人工的に再現する治療です。
がん細胞で弱くなってしまった抑制の仕組みを補い、がんの成長や増殖を止め、自然な細胞死(アポトーシス)を促します。
世界中で研究が進む分野であり、従来の医薬では難しかった遺伝子レベルの制御を可能にする次世代医薬として注目されています。

がん細胞の増殖を抑え、細胞死(アポトーシス)を促す

miR-34aは、人の体の中にもともと存在する「がんを抑えるはたらき」を持つ小さな分子です。
miR-34a mimicは、その働きを再現する核酸医薬で、がん細胞が過剰に増えないよう制御し、細胞が自ら死ぬ(アポトーシス)という自然な流れを促します。
がんの再発や進行を防ぐことを目的として用いられます。

ゲノムの守護神 p53の代わりとして働く

p53は「細胞の暴走を止めるスイッチ」と呼ばれる重要ながん抑制遺伝子です。
しかし、がんではp53が欠損したり変異して、本来の働きが弱まっていることが多くあります。
miR-34aは、このp53によって作られるmicroRNAのひとつで、p53が正常に働いている時には、増殖を止めたりアポトーシスを促したりする役割を担っています。
miR-34a mimicは、p53が十分に働けない場合でも、「本来ならp53が行うはずだったがん抑制の流れ」をサポートすることが期待されています。

miR-34a mimic 核酸医薬を使った治療についてAbout treatment

治療可能なステージ・再発・転移

  • ステージ I
  • ステージ II
  • ステージ III
  • ステージ IV
  • 再発がん
  • 転移がん
  • がん予防

治療可能ながん種

  • 脳腫瘍
  • 大腸がん
  • 膵臓がん
  • 乳がん
  • 肺がん
  • 胃がん
  • 肝臓がん
  • 食道がん
  • 子宮体がん
  • 胆管がん
  • 咽頭がん
  • 胆のうがん
  • 子宮頸がん
  • 卵巣がん
  • 膀胱がん
  • 前立腺がん
  • 腎臓がん
  • 舌がん
  • 胸腺腫がん
  • 卵管がん
  • 小腸がん
  • 腹膜がん
  • 十二指腸がん
  • 腎盂がん
  • 腺様嚢胞がん
  • 顎下腺がん
  • 尿管がん
  • 甲状腺がん
  • 虫垂がん
  • 神経内分泌がん
  • 歯肉がん
  • 口腔がん
  • GIST
  • 中皮腫
  • 子宮肉腫
  • 乳房外パジェット
  • 悪性黒色腫
  • 平滑筋肉腫
  • 原発不明

※血液がん( 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫)、脳腫瘍の症状は治療が受けられない可能性があります。治療可能かどうか事前にご相談下さい(無料電話相談:0120-752-712

  • 治療概要

    遺伝子検査や統計学的な遺伝子情報に基づいて患者様ごとに使用する核酸医薬の種類を決定。
    インフォームド・コンセントにてご説明後、同意書にご記入いただいた上で治療を開始します。

  • 治療方法

    点滴投与による、通院治療。1クールの合計4回の通院治療を基本としています。※患者様の状態によりクール数、通院数が異なる場合がございます。治療中はご家族様も同伴いただくことも可能です。

  • 所要時間

    初回のみ2時間~3時間。2回目以降は1時間~2時間。
    治療中(点滴中)は読書や同伴の方とお話いただけます。

  • 副作用

    主なリスクや副作用として、治療タンパクによるアレルギー反応やアナフィラキシーショックが極稀(0.3%)に起こることがありますが、事前にアレルギー反応テストを行ない安全を確保した上で治療を開始します。
    その他に、がん細胞への到達率を高めるための高分子ミセル化による副作用として、頭痛や発熱が起こる可能性があり(15%)、痛み止めや解熱鎮痛剤を服用することで症状を抑えています。