分子標的ワクチン療法

treatment05

がん細胞の増殖・浸潤・転移を抑制します。

がん細胞の増殖・浸潤・転移を促進する分子(HER2)の働きを抑制し、さらにHER2が発現しているがん細胞を免疫細胞が攻撃するように仕向けます。

POINT分子標的ワクチン
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がん治療molecular target vaccine

  • HER2タンパク質の機能部位ペプチド2種をワクチンとして筋肉注射します。
  • HER2に対する抗体が体内で出来ます。
  • HER2に対する抗体ががん細胞にくっつきがんの増殖・浸潤・転移が抑制されます。
  • HER2に対する抗体がくっついたがん細胞を免疫細胞が攻撃し殺します。

がんの増殖・浸潤・転移を促進するHER2

HER2

HER2は、同じ受容体チロシンキナーゼファミリーに属するHER3、HER4、EGFRと結合してがん細胞の増殖・浸潤・転移を促進します。

がんの増殖・浸潤・転移を抑制するHER2に対する抗体を作ることにより

HER2に対する抗体を作ることにより

HER2に対する抗体が患者様の体内で作られると、HER2はEGFR、HER3、HER4と結合することが出来ず、細胞周期や細胞分裂を促進するシグナルを送ることが出来なくなり、がん細胞の増殖・浸潤・転移が抑制されます。

また、がん細胞に発現しているHER2にくっついた抗体に免疫細胞がくっついてがん細胞を殺します。

がん細胞の増殖・浸潤・転移において中心的な役割をするHER2を抑制することによりがんの増殖・浸潤・転移を抑えます

HER2を抑制することによりがんの増殖・浸潤・転移を抑えます

ワクチン注射は初日、3週間後、6週間後の3回行います。

ワクチン注射前および最終のワクチン注射3週間後における血中HER2濃度および腫瘍マーカーを定量することにより効果測定を行います。

分子標的ワクチン療法を使った治療についてAbout treatment

治療可能なステージ・再発・転移

  • ステージ I
  • ステージ II
  • ステージ III
  • ステージ IV
  • 再発がん
  • 転移がん
  • がん予防

治療可能ながん種

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 乳がん
  • 胆道がん
  • 膀胱がん
  • 大腸がん
  • 治療概要

    食道がん、胃がん、乳がん、胆道がん、膀胱がん、大腸がんの患者様に対する、HER2のトラスツズマブ結合部位ペプチドとペルツズマブ結合部位ペプチドの筋肉注射です。

  • 治療方法

    このワクチン注射を初日、3週間後、6週間後の3回行います。
    ワクチン注射前および最終のワクチン注射3週間後における血中HER2濃度および腫瘍マーカーを定量することにより効果測定を行います。

  • 所要時間

    1時間半〜2時間です。

  • 副作用

    注射部位反応、疲労感、発熱

医療のグローバル化を
目指して。

がん医療の新たな選択肢を生み出す。

患者様一人ひとりに合った医療提供を実現させるために
世界の新しい医療を取り入れるよう努めています。